建物や店舗のリノベーションを手掛ける「似て非works」(稲吉稔代表、横浜市中区若葉町3)は7月1日、シェアオフィス&多目的スペース「nitehi 関内」(中区相生町3)をオープンする。現在、オフィス利用者を募集しており、23日に内覧会を兼ねて、稲吉さんが関内の新オフィスから若葉町までを案内するガイドツアーを行う。
シェアオフィス「nitehi 関内」の多目的スペース「Kadoue」
似て非worksは2010年6月より、若葉町に古い銀行仕様のビル1棟全体をリノベーションしたアートスペースを運営。パフォーマンスや展覧会、演劇、コンサート、上映会などのイベントや、アーティストのアトリエとして利用し、人と街をつなげる地域の交流の場として活用されている。
今回オープンする「nitehi 関内」は、「モノやコトをつくる」活動や仕事をしている人たちを対象とした会員制シェアオフィス「nitehi Studio」と、多目的スペース「Kadoue」で構成されている。
「nitehi Studio」は、これまで住居だった2部屋を改装した。「nitehi Studio 507」(47.8平方メートル)には、4ブースが設置され、定員は4組10人。「nitehi Studio 511」(48.6平方メートル)は、10席が設けられ、定員は10人となっている。有線・無線LANの利用が可能。利用料は月額25,000円から。
「Kadoue」(38.4平方メートル)は、ビルの角部屋部分で、部屋のほとんどに窓がある明るい間取り。平日9~17時までシェアオフィス会員は無料で使える。平日17時以降と土・日・祝日は、予約制の有料レンタルスペースとして会議・パーティーなど外部利用も可能となっている。
シェアオフィス・多目的スペースともに、代表でアーティストの稲吉さんが今年3月中旬から、妻で女優の渡辺梓さんとともにほとんど手作業で改装に携わり、6月中旬に完成した。
代表の稲吉さんは今回のオープンに関して「nitehi Studioのコンセプトは『アートワークリノベーション』。内装も、意識的に既存の構造を見せることでそこならではの空間にした。その空間から新しい視点を発見し、それがさらに連鎖していく関係を築くべく、横浜でモノやコトを作り出していくことに関心ある人たち、またそれをサポートする人たちに利用してほしい」と話している。内覧会・ガイドツアーは、6月23日15時より。問い合わせ・申し込みはホームページから。
「nitehi 関内」が開設される「泰生ビル」には、NPO法人横浜コミュニティデザイン・ラボが運営するシェアオフィス「さくらWORKS<関内>」と、一級建築士事務所秋山立花が運営するコワーキングスペース「cosmos」があり、小規模事業者やフリーランサーたちが50組以上入居しているほか、Webクリエーターやデザイナーなどオフィスや、横浜に滞在して活動するアーティストのレジデンス施設などが集積している。