人が集うコミュニティの原点でもある「飲食店」の持続可能な運営をしていくために必要な知識が学べる集中セミナー「飲食店の起業講座」(全6回)が6月28日から、mass×mass関内フューチャーセンター(横浜市中区北仲通3)でスタートした。
老舗の仕出し弁当屋「うお時」(中区若葉町2)専務取締役・渡邉清高さんをコーディネーターに迎え、講義とワークショップを交えた実践に役立つ内容となっている。講座は関心がある回のみの受講もできる。
中小企業白書などによると、飲食店は、情報通信や医療・福祉分野に次いで、開業率が高い業種とされている。市民に身近なサービスであるだけに、女性や若者なども参入しやすい。その一方で、事前に地域性や人材教育など運営コストなどを考えずに店を構えてしまい、経営に行き詰まるケースも少なくないという。
コーディネーターを務める渡邉さんは、外食産業で店舗開発などの経験もあり、自身も地産地消を重視した経営を実践しながら、「みなとみらい線deまるしぇ」など地域貢献的な新規事業も積極的に企画してきた。
同センターでは、渡邉さんの視点を生かし、人が集まりたくなる店・話題性のある商品を企画し、運営を持続していくために必要な知識を提供しようと、今回の講座を企画した。講座の随所に、商店街の活性化など、まちを活性化していく視点も織り込んでいく。
6回の内容は、店舗イメージの明確化、立地計画・資金調達、人材募集・教育、労務管理、販売促進、実際のプラン作りなど。いずれも、地域の飲食店起業希望者を長年サポートしてきた講師が担当する。
コーディネーターの渡邉さんは「今回の講座は、飲食店に的をしぼった起業講座で、資金調達から成功例のポイント、販促までワンストップで学べる。また飲食業として業績を伸ばすことと地域活性化を持続可能にしていく視点についても伝えていきたい」と話している。
2回目以降の講座実施日は、7月5日、12日、19日、26日、8月2日。開催時間は19時~20時30分。受講料は各回3,150円。各講座の詳細、参加申込み方法についてはmass×mass関内フューチャーセンターのホームページで。