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老舗料亭「濱新」が元町に移転しウナギ専門店として再開

「濱新」店内1階。中央は山菅浩一郎さん。

「濱新」店内1階。中央は山菅浩一郎さん。

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 吉田町で店舗を経営していた老舗日本料理店「濱新」(横浜市中区元町3 TEL 045-681-1808)が元町に移転。うなぎ専門店として6月25日から営業を再開している。

「濱新」のうな重・六本口

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 同店は1929年から三代つづく老舗で、つぎ足しながら使い続けているタレでつくるうなぎ料理のほか、フグ料理やオリーブオイルで揚げた天ぷらも高い人気を誇り、長く横浜の人々に愛されてきた。

 しかし、東日本大震災によりこれまで営業していた吉田町の店舗が損傷を受けたことなどから今年3月3日に閉店。二代目である山菅武司さんの高齢もあり、店舗面積を縮小し、うなぎ専門店へとリニューアルしての営業再開となる。

 当初は東京での開店も模索していたが、横浜での再開を願う地元の人々からの声を受け、市外からの人も多く訪れる元町での再開となった。もともと古民家風ワインバーだったという木造2階建ての店舗には22席が用意され、ゆっくりくつろげる空間になっている。

 京都の懐石料理店で修行した三代目店主の山菅浩一郎さんが焼くうなぎは、蒸し時間を短めに抑えることで、皮目にぱりっとした歯ごたえを残し、うなぎの味がしっかり残るように仕上げられた東西折衷。タレは甘口だが、あっさりとした味わいで固めに炊いたごはんを引き立てるよう調節されている。漬け物は地産地消にこだわり、市内の野菜を使用している。

 山菅さんは「今は昔より『信頼できるお店で美味しいものを食べたい』という気持ちが高まっている。お客さんの変化とお店の状況に合わせて今回の移転を決めた。メニューは減ったが、今後はうなぎに注力することで、よりよいものを提供していきたい」と話している。

 メニューは、うなぎセイロ蒸し(2,100円)、うな重・六本口(3,360円)、うな重・五本口(3,990円)、白焼きごはん(3,990円)など。五本口、六本口はうなぎの大きさを表す単位。

 営業時間は11時~15時(ラストオーダー14時)、16時~21時(ラストオーダー20時)。月曜定休。土用の丑の日は曜日に限らず営業。

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