アクション映画に描かれた「古きよき横浜」を市民に伝え、新たな地域の映像文化を創ろうと活動している「ハードボイルドヨコハマ」(横浜市中区)は7月27日、アクションに特化した映画祭「シネマジャンクション 2013」を横浜メディア・ビジネスセンター1F「アプローズ」(中区太田町2)で開催する。
名誉審査員長にアニメーション映画「攻殻機動隊」の押井守監督、委員長に「探偵物語」「あぶない刑事」や「名探偵コナン」(映画版)などのシナリオを手がけた柏原寛司さんらを招き、44本の応募作品の中から最終審査に残った全16本の作品を上映し、グランプリを選出する。
「ハードボイルドヨコハマ」は、2009年に行われた「開港博Y150・ベイサイド市民協催」をきっかけとした活動から始まった。戦後から昭和後期にかけて、横浜はエキゾチックな港の風景を生かした日活映画やテレビドラマ「あぶない刑事」など、日本のアクション映画・ドラマのメッカだった。その映像に切り取られた横浜の良さを今後に伝え、今後のアクションムービーを活性化しようと活動を続けている。
「シネマジャンクション」は昨年からスタートした映像コンペティション。対象はショートムービーだ。スタート間もない手作りの映画祭の審査員を引き受けた押井監督は、こうした地方の手作りの映像祭から「新たな手法や人材が出て、アクション映画を活性化してほしい」と期待をかけているという。
また、ハードボイルドヨコハマの堀池仁代表は「ここにしかないアクション専門の自主映画祭に、日本全国から優れた娯楽作品を世に出そうとする熱い映画人が集っている。いつの世も新しいものがヨコハマから生まれたように、新しいアクション映画の誕生地として次代の映画者たちを応援してほしい」と話している。
当日は11時20分から作品上映を開始する(10時40分開場)。授賞式までの入場料は当日券2,000円、押井監督、柏原さんをはじめとする審査員らと交流できる懇親会は20時15分から。当日入場料は4,800円。(フード、フリードリンク付)。詳細は「ハードボイルドヨコハマ」ホームページで。