日ノ出町・大岡川沿いのギャラリー「MZ arts(エムジーアーツ)」(横浜市中区日ノ出町2)で9月13日から、画家・吉本伊織さんの個展が開催されている。
吉本さんは、1978年富山県生まれ。劇団「わらび座」や「劇団四季」などで舞台美術の製作を手がけ、「自在関内オフィス」「nitehi works」「Tur aus Holz von neben Strand」などの横浜のアートスペースで展示を行ってきた。2010年には第46回神奈川県美術展で「県立近代美術館賞」(平面・立体部門)を受賞。現在「CHAP(長者町アートプラネット)」を拠点に制作している。
今回は、今年1月に訪れた日本海や長野の風景を描いた新作9点を含む計14点を展示・販売。アクリルやボンドのほか、黒鉛や墨汁、紙粉など日本画的な画材を用い、より抽象的な表現に挑んでいる。
吉本さんは「同じ雪でも、地域によって色が違う。新しいこともやってみたかった。近隣で同時期開催の黄金町バザールと見比べてみても、より楽しめると思う」と話している。
エムジーアーツは、東京・銀座で画廊を運営してきた宮崎善徳さんが2012年4月にオープン。年に数回の企画展のほか、陶器や絵画のコレクションを販売する。同ギャラリークリエーティブ・ディレクターの仲原正治さんは「商業ギャラリーとして、きちんとした作品を見出して売りたい。これから伸びる若い人たちを支えられれば」と話している。
営業時間は11時~18時。営業日は木曜~日曜および祝日。10月6日まで。