アニメーションスタジオ「I.TOON(アイトゥーン)」(横浜市中区海岸通4)が、横浜臨海地区一帯で10月5日から、「ハーバーテイル・ツアー2013」を開催する。
港町の洋館から抜け出したレンガ君が「ハーバーテイル・ツアー」のメーンビジュアルに
I.TOONは、立体アニメーションを得意とするアニメーションスタジオ。2006年に横浜に移転し、オフィスビル「万国橋SOKO」にスタジオを構える。これまでに、NHK Eテレの「ニャッキ!」などを手掛けてきた。短編アニメーション作品「HARBOR TALE(ハーバーテイル)」は、粘土×人形×最先端CGが融合するネオクラフトアニメーション作品で、チェコの歴史ある映画祭「ZLIN FILM FESTIVAL」でアニメーション部門の最優秀賞と観客賞のダブル受賞を果たしている。
同イベントでは、横浜人形の家、横浜赤レンガ倉庫1号館、横浜港大さん橋の3会場を中心に、同スタジオが手がけた新旧アニメーション作品制作で実際に使用された撮影素材の展示・上映、トークイベントなどを行う。
横浜人形の家では「ザ・ハーバーテイル展」と題し、「ハーバーテイル」の新作の撮影を目の前で観覧できる公開撮影と、同スタジオの人形美術の展示などを実施するほか、同スタジオの代表で、アニメーションディレクターの伊藤有壱監督らによる「コマ撮りアニメーション制作体験ワークショップ」や、女優の五大路子さんと伊藤監督のトークショー(10月6日)、チェコの文化を日本に紹介している「チェコ蔵」代表ペトル・ホリーさんと伊藤監督のトークショー(10月19日)も実施する。また、横浜人形の家が、連携企画として、同館が所有する貴重なチェコの人形30体を紹介する。
横浜赤レンガ倉庫の「伊藤有壱アニメーションキャラクターの世界」では、パネルエキシビションと、「赤レンガ倉庫創建100年記念展示」として人形美術展示や「ハーバーテイル」ミニ上映会を行う。横浜港大さん橋では、「ハーバーテイル」の主人公・レンガ君の世界写真旅行パネルや同スタジオの資料を展示。10月27日には「ニャッキ!」作曲者・竹内信次さんらによる演奏ステージが実施される。10月19日には声優・野沢雅子さん、11月9日には作家・山崎洋子さんと伊藤監督によるトークショーも。
I.TOON のPR担当・矢野博之マネジャーは「I.TOONが横浜で生み出してきた作品を、横浜の名所からお見せ出来る機会をいただき、大変うれしく思っている。横浜生まれの作品、テレビ・劇場などで見たことがある作品を多く展示するので、ぜひお越しいただければ」と話している。
イベントは11月10日まで。