神奈川県民ホール 大ホール(横浜市中区山下町3)で10月19日、東京バレエ団による「ジゼル」全2幕が上演される。
作品「ジゼル」は、中世ドイツの山村と深い森を舞台に、王子に恋をした村娘の悲しく美しい愛を描いたロマンチック・バレエの代表作。幻想的な世界をモチーフにしながらも、愛をめぐる普遍的なテーマが根底に流れる物語で、世界の名だたるバレリーナたちがその表現を舞台で探求している。同公演は、第20回神奈川国際芸術フェスティバル、横浜音祭り2013の連携イベント。
東京バレエ団の「ジゼル」は、ロシアの伝統を受け継ぐ演出・美術に、V.ワシーリエフ振付の華やかなパ・ド・ユイット(改定振付)が加わり、純白のチュチュに包まれた精霊ウィリたちの群舞も見所のひとつとされている。
出演は、上野水香さん(ジゼル役)、木村和夫さん(アルブレヒト役)、森川茉央さん(ヒラリオン役)、高木綾さん(ミルタ役)。指揮はワレリー・オブジャニコフさん、管弦楽はシアターオーケストラトーキョー。
ジゼルを演じる上野さんは神奈川出身で、2007年より「かながわ観光親善大使」を務め、同ホールの年末恒例「ファンタスティック・ガラコンサート」に2008年より毎年出演。王子アルブレヒト役の木村さんは、明確なテクニックと気品ある踊りで、古典から現代作品まで幅広い作品で活躍している。
神奈川県民ホールの森谷佳永さんは「今、最高の輝きをはなつプリマ・上野水香主演の『ジゼル』。心ふるえる、繊細な美しさにあふれた究極のジゼルを神奈川県民ホールの大舞台でご堪能いただければ」と話している。
15時開演。チケットはS席10,000円、S席ペア19,000円、A席7,000円、B席5,000円、C席3,000円、学生(24歳以下)2,000円。問い合わせはチケットかながわ(TEL 0570-015-415、10時~18時)まで。