東京藝術大学大学院映像研究科は11月30日、東京藝術大学大学院・横浜校地馬車道校舎(横浜市中区本町4)で国際アニメーション映画祭をテーマにした公開講座「OPEN SYMPOSIUM 2013」を開催する。
アニメーション映画祭やアニメーション部門を持つ映画祭は、近年、より自由な作品形態の発表の場として注目を集めている。同シンポジウムでは「アニメーション映画祭の現在形」をキーワードに、各国で活躍するアニメーション映画祭コーディネーター、作家をゲストに迎えたシンポジウム形式の公開講座を行う。
当日は、海外ゲストによるプレゼンテーションの後、「拡張する国際アニメーション映画祭の現在」と題したシンポジウムを行う。
ゲストは、アニメーション作家のワン・パブロ・ザラメーラさん、漫画家のニシム・ヘズキヤさん、フェスティバル・プログラマーで映像作家のオットー・アルダーさん、フェスティバル・ディレクターでプログラマーのキム・ソンジュさん。企画・進行は、横浜に拠点を置くアニメーション工房「I.TOON(アイトゥーン)」(中区海岸通4)代表のアニメーションディレクターで、同学院アニメーション専攻教授の伊藤有壱さんが務める。
東京藝術大学大学院映像研究科の山村浩二教授は「ここ数年、新しいアニメーション映画祭の設立が増えている。映画祭の可能性と意義はどこにあるのか、シンポジウムを通じて世界の現状と展望を探る。国や立場の違いでどのような視点の相違があるのか、または合致する価値観があるのかが見所」と話している。
開催時間は15時~18時。入場無料。先着90人(事前申込不要)。問い合わせは東京藝術大学大学院映像研究科アニメーション専攻(TEL 045-227-6041)まで。
東京藝術大学大学院映像研究科は2005年、学部を持たない独立大学院として映画専攻が発足。2006年にメディア映像専攻を設置、2008年にアニメー ション専攻が設立された。アニメーション専攻では、革新的なアニメーション表現や新たな教育・研究や事業スキームの創造を目指し、「つくる」ことを主体としたカリキュラムを実践している。