アジアの創造都市間連携などをテーマに、中国・上海で活躍する若手アートプロデューサー鳥本健太さん(Office339)を招いたトークイベント「クリエイティブノード/ヨコハマ SESSION1 SHANGHAI」が12月4・6日の2日間、ヨコハマ創造都市センター(横浜市中区本町6)で行われる。
このイベントは、横浜のアーティストやクリエーターを海外につなぐ「横浜クリエイティブ・ツーリズム」の一環として行われる。企画・ファシリテーターは、経済産業省「クールジャパンの芽」派遣プロデューサーの岡田智博さん。横浜コミュニティデザイン・ラボ(横浜市中区)が、経済産業省「クールジャパンの芽の発掘・連携促進事業」の一環として行う。
岡田さんによると、上海は、中国の商都として、産業と深く結びついたアートやクリイエティブが急成長し、アート分野においても新たな才能が生まれ続けている。20世紀にはほとんど存在していなかった創造のための拠点エリアが、10年足らずで200カ所にまで増えるなど、上海は創造都市として急速に巨大化しているという。
今回のゲスト・鳥本さんは1980年北海道生まれ。ホテル業界やIT企業を経て、中国に渡ってアートマネジメントを行う事業を立ち上げた。
成長著しい上海で、鳥本さんは「上海環球金融中心」、旗艦店として位置づけられている「ユニクロ上海店」、セレクトショップ「レーンクロフォード」の旗艦店など、この都市の華やかさと結びついたアートコーディネーションで、日系グローバル企業のみならず地元企業、国際機関などのアートイベントなどもプロデュースしている。
今回のトークイベントは2日構成。1日目の4日は、「世界街語り」と題して鳥本さんが自身の取り組み事例を紹介しながら、体感している「クリエイティブシティ上海」の現状やその可能性について展望する。
さらに、2日目の6日は、「ノードセッション~横浜創造界隈」と題して、鳥本さんが滞在した横浜の印象、今後上海と横浜が「創造都市として連携してできること」などについて、参加者と共に語り合う。
また、鳥本さんは、4日から6日までの3日間、横浜市都心臨海部のアーティストやデザイナー、建築家などのクリエーターが集積するスタジオや共同オフィス・アトリエなど約10カ所を訪問し、横浜の創造都市の担い手らとの交流を深める。
プロデューサーの岡田さんは「横浜を拠点に活躍するクリエーターやプロデューサーが、上海や中国で展開するためのきっかけになる話が聞ける機会。もちろん、横浜はオープンな都市。さまざまな地域の方たちにもぜひ参加してほしい。1月はアムステルダムから、2月にはシンガポール、バンコク、高雄、北京からプロデューサー人材などを招く予定」と話している。
開場は両日18時。開会は18時30分。参加費は1日のみ参加が1,500円。2日連続参加の場合は2,000円。申し込み方法など詳細は「クリエイティブノード/ヨコハマ SESSION 1『上海』」のホームページで。