北仲通南地区の新市庁舎整備候補地に2014年1月7日、太陽光利用型のエアドーム式植物工場「グランパ横浜農場」(横浜市中区本町6)がオープンする。
運営は植物工場プラントの販売・経営サポートや自社農場の運営を手がけるグランパ(中区不老町3)。直径27メートル・高さ約6メートルのフッ素樹脂フィルムでできたエアドーム内に、1万4千株の非結球のレタス「フリルアイス」などを水耕栽培する。1日あたりの生産量は約400株。同社が手掛けるドームハウスは、秦野・藤沢・陸前高田・南相馬などに続く8件目で、県内では3件目となる。
事業は、横浜市経済局が行う「横浜発次世代植物工場技術発信事業」の一環で、地下鉄みなとみらい線馬車道駅に直結する「横浜アイランドタワー」に隣接する、横浜市が所有している新市庁舎整備候補地の土地を、2014年10月末までの期間限定で、同社に無償で貸与する。
ドーム内の水温や気温・湿度などは制御装置で遠隔管理し、円形水槽の内側に植えた苗を成長に合わせて自動で外側に送り出し、外側で収穫する。外界に影響されない施設内で栽培することにより、安全な野菜を、年間を通して安定生産できるという。収穫された野菜は、市内の飲食店などに販売する予定。
また、敷地内にはセミナーハウスを併設し、見学者などに、映像により植物工場の仕組みや農業の変遷などについて説明する。
同社代表の阿部隆昭さんは「都市のど真ん中で農業ができるしくみを子どもたちに見てほしい。これからの農業がどのように変わっていくかを学んでもらえれば」と話す。
見学の申し込み・問い合わせはグランパ(TEL 045-663-7967)まで。