横濱増田窯(横浜市中区元町2)は、2014年度版のヨコハマイヤープレートを販売している。
横浜浮世絵や開港絵を題材に横浜の歴史や文化を次世代に伝える「ヨコハマイヤープレート」、横浜の事はじめをテーマにした「イヤーコレクションプレート」の2種類のシリーズを提供する。
ヨコハマイヤープレートは、横濱増田窯が独自に西洋絵具で調合・開発した深みのある紺色「ヨコハマブルー」、磁器本来が持つ暖かみのある白地に白い絵具で絵付けした「白盛り」、プレートの縁に走る3本の線「スリーラインズ」を特徴とする。
第26回目の発行となる「2014年ヨコハマイヤープレート 」は、浮世絵師・永林信実の作品「横浜名所之内 大日本横浜根岸 万国人競馬興行ノ図」を題材にしており、1866年に横浜・根岸に建設された日本初の近代西洋競馬場の絵柄。直径約30.5センチ、価格は18,900円(皿立付き)。裏面にプレートシリアルナンバーと絵柄の説明(日本語、英語)がつく。
一方、「2014年イヤーコレクションプレート」は、横浜開港後、外国人によって便利な交通手段として持ち込まれた横浜発祥の「乗合馬車」をデザインしている。直径約21センチ、価格は6,300円(皿立付き、裏面に絵柄の説明あり)。
横濱増田窯の増田朗さんは「今回のプレートは2014年の干支(えと)に合わせたテーマ。絵付け後、火によって生命を吹き込まれたプレートが、横浜の文化・歴史を次世代に伝える器となり、国内外の人々に愛されることを願い製作している」と話す。
問い合わせは、代官坂元町アントギャラリー横濱増田窯本店(TEL 045-663-2228)まで。営業時間は10時~19時。月曜定休(12月30日~2014年1月4日は休み)。
横濱増田窯は、幻の焼きものと呼ばれている「横浜焼」の伝統と精神を受け継ぐと同時に、現代の感覚と生活空間に合ったテーブルウェアを創作するため、初代窯主・増田博と横浜焼に携わっていた数名の職人とともに1965年に開窯した。ヨコハマイヤープレートは、横浜市制100周年と開港130年を記念して横浜博覧会が開催された1989年より毎年制作している。