相鉄本多劇場(横浜市西区南幸2)で2014年1月4日から、「シアターカンパニー象の城」による新春旗揚げ公演「カルメン」が行われる。
「シアターカンパニー象の城」は、演出家のオータユウトさんとプロデューサーの片倉摩美さんが、慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス在学中に立ち上げた慶應義塾大学発の舞台創作集団。同公演では、オペラの原作であるプロスペル・メリメの小説「カルメン」をもとに、スペインを舞台としたフランス文学の傑作を大学生の視点から描く。
キーワードは、現代の日本人が「混沌(こんとん)の中で信じるもの」と「それを突き動かす原動力」。「カルメン」という物語の中で起きる事件の非日常感はそのままに、役者自身の葛藤(かっとう)や悩みを合わせていくことで、エンターテインメント性と身近さを両立させる。
原作はプロスペル・メリメ、脚本・演出はオータユウトさん。出演は、吉川芽依さん、高橋拓也さん、曽原達裕さん、中川晃輔さん、中野太二さん、加藤瑶子さん、片倉摩美さん、松本咲さん。
劇中では、スペインの移動型民族「ジプシー」の研究発表会に参加していた大学生の松本咲が、ある男に人質として廃ホテルへ誘拐される。男は殺人を犯し、死刑宣告を受けた脱獄者。誘拐犯の語りの中で、情熱の国で起きた悲劇の真相が明かされる。上映時間は約1時間40分。
各回の終演後には、舞台上をフリースペースとして解放し、軽食やドリンクを片手に出演者やスタッフと交流できるアフターイベントを実施する。
片倉さんは「舞台は、みんなで一つのことを一緒にワイワイ楽しむ場所。アフターイベントでは、会場内限定の公開生ラジオ放送も平行して行い、舞台の裏話も公開する。オペラも文学も苦手という方、カルメンをよく知らないという方にもぜひ来てほしい」と話している。
上演スケジュールは日程による。チケットは、前売=一般2,000円・学生/シニア=1,500円、当日=一般2,500円・学生/シニア=2,000円。予約・問い合わせはシアターカンパニー象の城(TEL 090-6161-3238)。公演は2014年1月6日まで。