横浜人形の家(横浜市中区山下町18)で、 NHKテレビで放送された連続人形劇「プリンプリン物語」の企画展示「プリンプリン物語」が開催されている。
「プリンプリン物語」は、1979年から1982年までNHKテレビで放送された人形劇。プリンセス・プリンプリンが楽しい仲間達と幻の祖国を求めて世界中を旅する冒険物語になっている。同展では、人形制作者・友永詔三さんの監修のもと、プリンプリン物語(原作:石山透)の全キャラクター人形をはじめ、初公開となる小道具、衣装、原画など約300点を紹介する。
造形作家の友永さんは、番組終了までに500体以上の人形をデザイン・製作。プリンプリン物語の人形は、木の素材を人形の肌に直接生かし、関節に球体を使用する「球体関節人形」の製作手法を特徴としており、キャラクターたちの自由で生き生きとした動きを可能にした。
展示作品は、登場キャラクター人形約250体(プリンセス・プリンプリン、ボンボン、カセイジン、モンキー、ルチ将軍、花のアナウンサーなど)、登場人形のかつら・衣装・装飾品などの登場キャラクター原画、特別展のために彫塑(ちょうそ)制作した「金のプリンセス」、少女の木彫像のブロンズ原型「森の調べ」など。
関連イベントとして、1月12日には、友永さん、メモリアルガイドブック著者の樫辺勒さん、人形操作者の伊東万里子さんが制作秘話などを語る「『プリンプリン物語』を支えた仲間たちによるトークショー」を開催する。会期中の来場者(土曜・日曜・祝日)には、横浜銘菓「ありあけのハーバー」やNHK特製「特製ペーパークラフト」の数量限定プレゼントも。
同館学芸員の伊井さえこさんは「端整な顔立ちの人形もあれば、唇が厚かったり、四角い顔をしていたりと、キャラクターの数だけバリエーションがあるような個性的な顔立ちに注目してほしい。また、人形が身に着けている衣裳や装飾品など、そのデザインや素材使いにも目を向けていただければ」と話している。
会場は横浜人形の家 3階・第3展示室。入場料は200円(別途入館料が必要。入館料は大人300円・こども150円)。開館時間は9時30分~17時(最終入館は16時30分)。月曜休館。2月9日まで。