国際協力機構(JICA)横浜・海外移住資料館(横浜市中区新港2)で1月18日から、ハワイ移民の歴史を伝える特別展示「魁(さきがけ)~日本からハワイに渡った人々 - 浜野龍峰 書のある空間から -」が開催される。
同展では、書家・浜野龍峰さんによる作品を通して、日本の海外移住のさきがけとなったハワイ移民の歴史を紹介する。
展示は、ハワイ官約移民125年を記念し、2010年にハワイで制作・公開された浜野さんの書。縦3メートル×横2メートルの布10枚に表現したハワイ移民の名字、明治政府の許可を得ずに日本で初めてハワイに移民した「元年者(がんねんもの)」112人の名字が刻まれた篆刻(てんこく)作品に加え、同資料館が収蔵する初期のハワイ移民の写真やパスポートなどの資料も展示する。
関連イベントとして、1月18日と19日には、浜野さんによるデモンストレーションと書道ワークショップを実施。デモンストレーションでは、世界で書のワークショップを開催している浜野さんが大きな筆と紙で作品を制作する。
海外移住資料館の西脇祐平さんは「今回は書のある空間で、日本人が初めてハワイに渡った明治時代の移民の歴史をご紹介する。書道ワークショップでは会場に書の道具を用意するため、多くの方にご参加いただければ」と話している。
会場は海外移住資料館・企画展示室。開催時間は10時~18時(最終入館17時30分)。月曜休館。入場無料。2月16日まで。