横浜中華街で1月31日から2月14日まで、中国の旧暦正月を祝う「2014春節」が開催される。
「春節」とは旧暦の元旦(旧正月)のこと。中国では新暦の正月(新正月)より春節を盛大に祝う習慣があり、中国の多くの地方では獅子舞や龍舞とともに太鼓やドラを打ち鳴らし、新たな年の五穀豊穣と無病息災を願う。
1月31日の春節前夜の深夜0時には、関帝廟(かんていびょう)と媽祖廟(まそびょう)で新年を迎える春節カウントダウン、1月31日当日は春節伝統行事「採青(さいちん)」を実施。採青では、白や黄色などに彩色された4頭の獅子舞が4コースに分かれ、各店舗の商売繁盛や五穀豊穣を祈願して舞い、店頭に吊るされたご祝儀の紅包(ほんぱお)をくわえ取る。
華やかな皇帝衣装隊に加え、獅子舞や龍舞が中華街を練り歩く祝舞パレード「祝舞遊行(しゅくまいゆうこう)」は2月8日に実施。
中国の小正月にあたる最終日の2月14日は、媽祖廟で心の安らぎを天に届ける「元宵節燈籠祭(げんしょうせつとうろうさい)」を行い、中華街の舞姫や舞踊組が奉納舞を披露し、願い事や夢を書き込んだメッセージ燈籠(とうろう)を奉納する。
中国風のあずま屋がある山下町公園では、獅子舞・龍舞・舞踊・雑技など中国伝統芸能を披露する春節娯楽表演(しゅんせつごらくひょうえん)が、2月1日・2日・8日・9日・11日に開催される。そのほか、中華街全域で春節を被写体にした「2014春節フォトコンテスト」(応募受付:2月6日~9日)、ChinaTown80「春節子供絵画展」(1月31日~2月14日)も。
横浜中華街発展会協同組合の根本嘉さんは「1986年に始まった横浜中華街の春節も28回目を迎え、冬の風物詩として親しまれている、春節ならではの華やかな中華街の雰囲気を味わってもらえたら」と話している。
横浜中華街では、おもてなしのイルミネーションイベント「Y154メモリアル春節燈花」が開催されている。春節燈花の点灯時間は16時~23時、点灯は2月28日まで。