ネパールやカンボジア、ラオスなどの発展途上国の支援活動に取り組むNPO法人「地球の木」(横浜市中区不老町1)は1月31日、横浜市開港記念会館(中区本町1)で地球の木講座「アーサー・ビナードの『せいかつゴックン』」を開催する。
講座は、同法人が毎年開催している地球市民教育の講座。今回は、TBS系列で放映中の「関口宏のサンデーモーニング」を始め、テレビやラジオで活躍中のアメリカ生まれの詩人・アーサー・ビナードさんを招き、日本の政府の動き、経済のからくり、日米関係、TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)など、日本の今について語る内容。
講師のビナードさんは、ミシガン州生まれのアメリカ人。反グローバリズムの立場で、原発・憲法・TPP問題などに関する意見を意欲的に発信している。詩集「釣り上げては」(思潮社)で中原中也賞を、絵本「ここが家だ――ベン・シャーンの第五福竜丸」(集英社)で日本絵本賞を受賞しているほか、多くの詩集・エッセイ・絵本・翻訳絵本などの著書がある。近著は、昨年11月に出版された宮澤賢治の詩の英訳絵本「雨ニモマケズ Rain Won't」(今人舎)。
主催する「地球の木」の斎藤聖さんは「日本と日本語を愛する詩人のビナードさんは環境問題にも関心があり、地球の木が目指すライフスタイルと共感するところが多い。ぜひ、たくさんの横浜の人に彼の話を聞いてほしい」と話している。
講座は参加費1,000円。定員100人(先着順受付)。
「地球の木」は、生活クラブ生協神奈川の組合員、職員を中心に設立されたNPO兼NGO。発展途上国での職業訓練支援や森林保全などの海外支援活動に加え、国内では教育機関での出前講座や教材の作成、出版などの活動に取り組んでおり、現在約850人の会員がいる。