2月3日の節分の日に、横浜市内などの4店から、神奈川県産の米と旬の地元食材を使った「相州恵方巻」が発売される。各店が工夫を重ね、同じテーマの商品開発に取り組むコラボレーション企画の一環だ。
相州とは昔の『神奈川」の地名。「神奈川県内の食材を使う」というこだわりを名前に込めている。
「太巻」という形は同じでも、具の選択や寿司飯の仕事に各店の個性が光る。「80*80(ハチマルハチマル)」(横浜市中区太田町2)は、合鴨米など手に入りにくい食材を使ったスペシャルな一品を提供する。酢飯には藤沢市産の黒米を少量混ぜることで、鮮やかな紫色に仕上げている。
「COBAKABA(コバカバ)」(鎌倉市小町1)は、イタリアンのシェフらも買い付けに来るという鎌倉の野菜直売所の隣という立地を生かし、豊富な品揃えから選んだ洋野菜を使用したカラフルな恵方巻を作る。
「菜菜(さいさい)Reiko’s Kitchen」(茅ヶ崎市東海岸北2)は雑穀米を酢飯にすることでピンク色を出している。「森ノオト」(青葉区つつじが丘11)ではヘルシーさを強調。七分づき米にヒジキやシソを混ぜた恵方巻を提供する。いずれの店も、肉類を使わないベジタリアン仕様になっている。
企画の発起人はカフェ「80*80(ハチマルハチマル)」の代表で6次産業化プランナーでもある赤木徳顕さん。赤木さんは「企画に参加してくれたのは、まじめに地産地消に取り組んでいる4店。普段のこだわりをそのまま恵方巻にも生かしてもらった。将来は、自分たちの商品を広範囲で売ることではなく、各地域で地元の食材を使うお店が増えてほしい。そのためのヒントとなるような事をやっていきたい」と話す。
どの店の恵方巻もサイズ、値段は同一。 ロングサイズは長さ18センチ、幅4.5センチで1本780円。長さ9センチのハーフサイズは450円。販売は2月3日の節分の日限定で、各店舗での受け渡しとなる。各店とも100本を販売予定。予約・問い合わせは80*80(TEL 045-663-7056かメールinfo@magocoro.com)まで。