ホテルニューグランドの本館1階「ザ・カフェ」(横浜市中区山下町10)は2月3日から、同ホテル歴代の総料理長が考案した伝統メニュー3種を楽しめる期間限定プレート「グルメづくし」を提供している。
「グルメづくし」は、同ホテル発祥の洋食メニューである「シーフードドリア」「ナポリタン」「プリン ア ラ モード」を一度に味わえるグルメ企画。ホテルニューグランドの名物メニューを一度に食べたいというニーズに合わせて誕生した。価格は2,940円(サラダ・コーヒー付、サービス料10%別途)。平日限定20食。
シーフードドリアは、初代総料理長のサリー・ワイルが、スイス人銀行家の「体調が優れないので、何か喉(のど)の通りの良いおいしいものを作ってほしい」というリクエストに応えて考案した即興メニュー。日本人の主食である米をピラフのように仕立て、小エビのクリーム煮をかけて焼き上げたのが始まり。サリー・ワイルは、日本で初めて、厨房(ちゅうぼう)からフロアに出向き、直接客とあいさつを交わした調理人の先駆けだという。
ナポリタンは、第二次世界大戦後、2代目総料理長の入江茂忠が連合軍米兵の軍用食からヒントを得てつくり出したメニュー。特別な調理法とトマトケチャップを一切使用しないオリジナルソースを考案し、具材にボンレスハムとマッシュルームのみを使用。12時間寝かせた直径1.6ミリのパスタに新鮮なトマトソースがからんでいる。
プリン ア ラ モードは、ガラス製のアンティークなオードブル皿(コルトンディッシュ)に、横浜発祥のアイスクリーム、卵・牛乳・砂糖のみを使用した手作りプリン、ウサギ型のりんごが繊細に盛りつけられている。
同ホテル広報室支配人の和田聖心さんは「ホテルニューグランドの伝統メニューが一度に楽しめる幸せの一皿。歴代総料理長のレシピを受け継ぐ、今も変わらぬ味が時代を超えて愛されている秘密だと思う。初めての方には、やさしい味わいのシーフードドリアを一口食べてから、もちもちとした食感のナポリタンを味わってほしい。人気メニューのため、事前予約がおすすめ」と話している。
ザ・カフェの営業時間は10時~21時30分。予約・問い合わせは同ホテル(TEL 045-681-1841)。「グルメづくし」は2月28日まで。