横浜みなとみらいホール(横浜市西区みなとみらい2)で2月27日、「伊福部昭生誕100年メモリアル・コンサート」が開催される。
同ホールは2012年から日本のクラシック音楽界に大きな影響を与えた日本人音楽家を取り上げ、その功績を幅広く紹介する「グレート・アーティスト・シリーズ」を展開。今回はシリーズ第2回目として、映画「ゴジラ」の音楽を手掛けたことで知られる作曲家・伊福部昭に焦点を当てたコンサートを実施する。
指揮は井上道義さん。演奏は日本フィルハーモニー交響楽団、ソリストにマリンバ奏者の安倍圭子さん。
曲目は、伊福部昭作曲=管絃楽のための「日本組曲」、オーケストラとマリンバのための「ラウダ・コンチェルタータ」、映画「銀嶺の果て」より、映画「大魔神」より、映画「ビルマの竪琴」より、交響組曲「わんぱく王子の大蛇退治」より前奏曲~オープニングタイトル~アメノウズメの舞、映画「ゴジラVSモスラ」より。
同公演では、横浜みなとみらいホール初の試みとして、大ホール舞台に設置されたパイプオルガンの壁面に映画「ゴジラvsモスラ」の音楽に合わせた「3Dプロジェクションマッピング」による映像演出を行う。映画のクライマックスにみなとみらい21地区を舞台に繰り広げられるゴジラとモスラのバトルシーンをもとに制作した迫力の映像が投影される予定。同ホールのホームページでは3Dプロジェクションマッピ ングの映像の一部を公開している。
国際的マリンバ演奏家として世界60カ国で活動する安倍さんは「コンサートで演奏する作品『ラウダ・コンチェルタータ』は、私にとっての原点であり人生。ボレロのように繰り返しの多い曲のため、初めての方にも楽しんでいただけると思う。北海道出身の伊福部昭先生は映画音楽の再評価を経て今があるが、『これは音楽ではない』と厳しく揶揄(やゆ)された時期もあった。コンサートを通して日本が誇る大作曲家・伊福部昭の世界を存分に味わってほしい」と話している。
会場は横浜みなとみらいホール・大ホール。19時開演(開場18時20分)。チケットは、S席=6,000円、A席=4,500円、B席=3,000円、学生=1,500円。後半券(S席=3,500円、A席=2,500円、B席=1,500円)も発売。問い合わせは横浜みなとみらいホールチケットセンター(TEL 045-682-2000)まで。