アンスティチュ・フランセ横浜(横浜市中区尾上町5)で3月15日、フランス語圏の文化を体験できる「フランコフォニー祭2014」が開催される。
フランコフォニー祭は、フランス語や文化の多様性を紹介するフランス語圏のお祭り。バンド・デシネ作家を招いた講演会やコンサート、ビュッフェ・パーティーなどを実施する。
講演会では、バンド・デシネ作家のCosey(コゼ)さんが自身の作品を紹介する。コゼさんは、スイス・ローザンヌ出身の漫画家で、1975年にベルギーの「タンタン新聞」に掲載された「Jonathan」で、心の内の冒険と想像上の自伝を行き来するオリジナル作品を発表、1982年に同作第7巻「Kate」でアングレーム国際漫画祭のグランプリ受賞。主な作品に「ピーターパンを探して」や「サイゴン-ハノイ」、日本を舞台に描いた「Atsuko」などがある。
そのほか、写真コンクール授賞式、フランス語を使ったゲーム「カダーヴル・エクスキ」、シャンソンのカラオケショー、フランス語書籍販売、コンゴ民主共和国出身のパーカッショニストのムクナ・チャカトゥンバさんによるライブコンサートが行われる。
会場では、マグロのタヒチ風サラダ、パテとリエット、羊のクスクス、鶏肉または豚肉のコロンボ、牛肉の赤ワイン煮など、フランス語圏の国や地域のさまざまな郷土料理をビュッフェスタイルで楽しめる。
また、3月16日には、フランコフォニー祭の一環として、フランコフォニーを代表するテキストを使った「第2回高校生の関東フランス語暗唱コンクール」を開催。フランス語を第2外国語として勉強する高校生を対象としたコンクールで、今年は28人が参加し、受賞者にはエールフランスのパリ往復航空券などが贈られる。
アンスティチュ・フランセ横浜の大藤理恵さんは「スイス人作家コゼの講演会は、スイスだけでなく、フランスでも有名な作家に出会えるチャンス。16日には、シネクラブでカナダのフランス語圏、ケベックの映画も上映するので、まだ日本ではなじみのないケベック映画もご覧いただければ」と話している。
開催時間は16時30分~20時。入場料は一般1,800円。問い合わせはアンスティチュ・フランセ横浜(TEL 045-201-1514)まで。
アンスティチュ・フランセ横浜は在日フランス大使館直属の公式文化・教育機関。1990年5月、横浜市の協力のもと横浜日仏学院として設立。2012年9月に国内の日仏学院・学館が在日フランス大使館文化部と統合し、アンスティチュ・フランセ横浜に名称変更した。フランス語講座をはじめ、オートクチュール、映画、ワイン、チーズなどの文化講座、フランス文学、子どものための講座など約80クラスを用意する。
3月19日に開催する「2014年春学期講座」説明会では、フランス語講座や文化プログラムの説明のほか、体験入門講座や個別オリエンテーションを実施する。開催時間は19時~20時。入場無料、予約不要。
2014年はリヨン市と横浜市の姉妹都市提携55周年目にあたり、6月に横浜市内でフランス文化の祭典「横浜フランス月間」が開幕する。