地ビールを製造販売する横浜ビール(横浜市中区住吉町6)は3月10日から、季節限定「綱島桃エール」を販売している。
綱島桃エールは、綱島の桃農園「池谷家」(港北区)で収穫された商品規格外の「日月桃(じつげつとう)」と「白鳳(はくほう)」を使ったフルーツビール。綱島は、明治の中期頃から桃の生産高で岡山と並ぶ2大生産地で、綱島桃「日月桃」ブランドは全国にその名を馳せていたが、今では池谷家のみが出荷している。「幻の桃」とも呼ばれている日月桃は、小ぶりで香りがよく、甘酸っぱいのが特徴。
綱島桃エールは、淡黄色で、アルコール度数は5.5%。ビールのラベルには、同農園の桃の箱のラベルを使用している。価格は1瓶525円(横浜ビール醸造所直売価格)。横浜ビールの直営レストラン「驛(うまや)の食卓」での樽生提供価格は、グラス650円、ジョッキ780円、ピッチャー4,100円。
ボトル販売(持ち帰り用)は、「驛の食卓」併設・横浜ビール醸造所(中区住吉町6)、そごう横浜店(西区高島2)、イトーヨーカドー綱島店(港北区綱島西2)のみ。
横浜ビール醸造長の五條芳範さんは「昨年は、桃の生育期に病気の原因となる雨や台風など風による落果も少なく、綱島の桃は例年にない豊作だった。そのため日月桃の香りも抜群で、昨年秋バージョンと同様、今回の仕込みも香り高くスイートな仕上がりになっている。800リットル限定醸造なのでお早めにご来店いただけたら」と話している。
横浜ビールは、本場チェコスタイルのピルスナー、ドイツスタイルのアルトやヴァイツェン、横浜浮世絵「横浜波止場ヨリ海岸通異人館之真図」をラベルにあしらった「横浜ラガー」などを造る地ビール醸造所。併設する地元食材を使ったレストラン「驛の食卓」(2階)と「驛バール」(1階)では、出来たての樽生ビールを飲むことができる。
レストラン「驛の食卓」の営業時間は、平日(月曜~金曜)=11時30分~15時/18時~23時、土曜=11時30分~23時、日曜・祝日=11時30分~21時。