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ホテルニューグランドで客船「秩父丸」ディナー-客船黄金時代のメニュー

再現された秩父丸の豪華なディナー

再現された秩父丸の豪華なディナー

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 帆船日本丸・横浜みなと博物館(西区みなとみらい2)は3月30日に開催する、サンフランシスコ航路の花形客船「秩父丸」で出された1937年のディナーを提供する「秩父丸のディナーの会」の参加者を募集している。

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 同館では、船内の食事から船の役割にいたるさまざまな資料を通じて、幕末の黒船から現代のクルーズ客船まで、それぞれの船が持つ横浜港との関係について紹介する企画展「横浜港ゆかりの船物語展 - 黒船からクルーズ客船まで」を開催している。

 同展では、サンフランシスコ航路の花形客船「秩父丸」の1937年4月7日の1等船客の豪華なディナーメニューを、ホテルニューグランドの協力を得て再現したレプリカも展示している。

 「秩父丸のディナーの会」は同展の関連企画で、ホテルニューグランド(中区山下町10)本館5階・スターライトルームで、フランス料理を基調とした当時の秩父丸の豪華なフルコースディナーを実際に味わうことができる。メニューは、「冷製フルーツサラダ」、「澄ましスープ、ヴァランシェーヌ風」、「鰈(かれい)のヴィクトーリア風」、「鴨の煮込み、シャスール風」、「牛鞍(うしくら)下肉蒸し焼き、西洋わさび添え」、「白雪風ポテト」、「フルーツ入りプディング、スフーレ」など。当日はホテルニューグランドの宇佐神茂総料理長が料理の説明を行う。

 メニューの再現にあたり、宇佐神総料理長は「昔の料理は食べて記憶に残る、しっかりと味わってもらうレシピ。今でもごちそうと言える豪華な内容で、特にベシャメルソースを使ったメニュー『鰈のヴィクトーリア風』は手間がかかっている一品。ぜひホテルニューグランドの伝統的なソースを味わってほしい」と語る。

 3月21日には、日本丸訓練センター(西区みなとみらい2)で日本海事史学会副会長の山田廸生さんが記念座談会「横浜港ゆかりの船ぶねを語る」を開催する。聞き手は横浜みなと博物館副館長の志澤政勝さん。事前申込制で、申込締切は3月18日。

 志澤さんは「秩父丸は世界水準の日本を代表する客船で、1等船客の半分近くは外国人。船客サービスで一番力を注いだのは食事で、日本郵船の料理は『帝国ホテルか郵船か』といわれるほどの高い評価だった。フランス料理を基調に手間をかけ食材をぜいたくに使った、日本客船黄金時代の1等船客フルコースの再現メニューをこの機会に堪能してもらえたら」と話している。

 「秩父丸のディナーの会」の開催日は3月30日。参加費は18,000円(ドリンクを含む)。開催時間は18時~20時。募集人員は25人(申込多数の場合は抽選)。申込締切は3月20日。応募方法など詳細はホームページで。「横浜港ゆかりの船物語展」の開催は4月6日まで。

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