世界的な鉄道模型の製作・収集家である原信太郎さんの鉄道模型コレクション約1,000両を展示する「原鉄道模型博物館」(横浜市西区高島1)は3月19日、一番ゲージの鉄道模型を動かす新プログラム「動鉄(ウゴテツ)実習」をスタートした。
同プログラムでは、一番ゲージ(縮尺約1/32)の室内の鉄道ジオラマとしては世界最大級の面積(約310平方メートル)の一番ゲージジオラマ「いちばんテツモパーク」にある鉄道模型を本物の運転台を使って走行させることができる。
運転台は、国鉄 旧型電車タイプ「旧型運転台」(17メートル級電車、1920年代後半~2010年代前半)、国鉄 近郊型電車タイプ「新型運転台」(113系元ATC搭載車、1970年代前半~2010年代前半)の2台を設置。各運転台には、モニター画面、圧力計、ブレーキハンドル、マスターコントローラー、速度メーターがつく。運転者は、運転車両の車載カメラで、本物の鉄道を実際に運転しているような風景や臨場感が楽しめる。
実習時間は、11時30分~、13時30分~、16時~。所要時間は約10分。定員は各回先着5人で、新型と旧型の2種類を体験できる。
原鉄道模型博物館の生悦住淳平さんは「本物を追求する原鉄道模型博物館ならではのプログラム。モニターに映る走行車両からのリアルな風景を感じながら、駅舎内など運転台からしか見えない景色も楽しんでほしい。鉄道ファンの中には、かつて鶴見線を走行していたレトロな旧型運転台に懐かしさを覚える方もいると思う。新型と旧型で異なる運転のむずかしさも体験してもらえれば」と話している。
開館時間は11時~18時(最終入場17時30分)。火曜休館(祝日の場合は翌日)。料金は大人1,000円、中学・高校生700円、小人(4歳以上)500円。3月25日、4月1日・29日は営業。
いちばんテツモパークは、一番ゲージの蒸気・電気・トロリーの軌道が走る巨大なレイアウトで、横浜の姉妹都市であるフランス・リヨン市のリヨン駅をモチーフとした駅舎を構えるなどヨーロッパの風情を感じられる造りになっている。1周約70メートル、線路数6本、総延長は約450メートル。原さんがコレクションしてきた模型が走る。