「ダイヤモンド・プリンセス」が横浜港発着クルーズ-市民向け企画も

大さん橋に着岸する「ダイヤモンド・プリンセス」

大さん橋に着岸する「ダイヤモンド・プリンセス」

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 米国プリンセス・クルーズ社は、横浜、神戸、小樽を母港とする「2014年日本発着クルーズ」を販売している。

ダイヤモンド・プリンセスの日本式大浴場「泉の湯」

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 プリンセス・クルーズは、現在17隻の近代的な客船を運航する世界3大クルーズ会社の一つ。同社は、2013年に初の日本発着クルーズに就航した「サン・プリンセス」(77,000総トン)での成功を踏まえ、2014年はサン・プリンセスに加え、全長290メートル、幅37.5メートル、高さ62.5メートルの大型客船「ダイヤモンド・プリンセス」(115,875総トン)も投入。今シーズンは2隻体制で「横浜」「神戸」「小樽」の3港を母港とする計42本の日本発着クルーズを提供する。小樽を母港とするのは、外国客船では初めて。

 日本発着クルーズは、5日間から11日間の10コースで、国内20港以上と海外(韓国、台湾、ロシア)を訪れる。日本語が話せるスタッフが乗船し、船内放送も日本語で行う。1989年3月に同社の客船、初代スター・プリンセスの名付け親として命名式に出席した女優オードリー・ヘプバーンのために用意された「オードリー・ヘプバーン特別メニュー」を船上で提供。

 ダイヤモンド・プリンセス(イギリス船籍)は、三菱重工長崎造船所で建造され2004年3月に就航。昨年5月に、横浜港に初入港した。全周型プロムナードデッキをもち、全海側客室の約75パーセントがプライベート・バルコニー付き客室。船内には、5カ所のメイン・ダイニング、プールサイドの野外大型スクリーン「ムービーズ・アンダー・ザ・スターズ」、ウエディング・チャペルなどを備える。

 同客船は、2年目の日本発着クルーズ・シーズンに向けて大規模改装を実施。日本式大浴場「泉の湯」と寿司レストラン「海」を新設したほか、ショッピングエリアの拡張、ビュッフェレストラン「ホライゾンコート」の新装、客室の増設、インテリアの改装、船体の再塗装、外装改修などを行った。

 ダイヤモンド・プリンセスのファブリッツィオ・マレスカ船長は「日本で建造された、就航10周年を迎えるダイヤモンド・プリンセスの里帰りクルーズでもあり、このような形で戻ってこられて大変うれしく思う。日本の素晴らしい港に数多く寄港し、日出づる国の航海を皆さんとご一緒できれば」と話している。

 横浜港大さん橋国際客船ターミナル(横浜市中区海岸通1)を母港とする横浜発着クルーズは、「日本の古都めぐりと釜山」、「北海道周遊とサハリン」、「日本の温泉地めぐりと済州島」、「世界遺産の地・済州島と台湾周遊」など。

 横浜市は、客船運航会社・旅行会社の協力により割安な価格で客船クルーズを紹介する横浜市民クルーズを提供。ダイヤモンド・プリンセスで巡る「日本の古都めぐりと釜山」の参加者を募集している。日程は9泊10日(6月11日~20日/6月29日~7月8日/7月17日~26日)。料金は2人1室利用で大人1人=12万9,000円~。申込締切は5月20日。詳細は横浜市港湾局ホームページで。

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