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KAATでダンスカンパニー・Noismの新作公演「カルメン」-演劇×舞踊

劇的舞踊『ホフマン物語』2010年より(撮影:篠山紀信)

劇的舞踊『ホフマン物語』2010年より(撮影:篠山紀信)

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 KAAT 神奈川芸術劇場(横浜市中区山下町281)で6月20日から、劇団Noism(ノイズム)設立10周年記念公演、劇的舞踊「カルメン」が上演される。

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 Noismは、2004年4月に日本初の劇場専属舞踊団として新潟市民芸術文化会館に発足。新潟を拠点に活動するコンテンポラリーダンスカンパニーで、演出振付家で舞踊家の金森穣さんが芸術監督を務める。

 今回はNoism設立10周年記念企画として、Noism芸術監督・金森さんの演出振付による新作「カルメン」を上演する。主催はKAAT神奈川芸術劇場。

 同作は、演劇×舞踊から生み出される、愛と死の物語の「物語」。フランスの作家P.メリメが19世紀に創作した原作小説とオペラ台本からオリジナルの物語を創作し、Noismの作品では初となる「舞踊」×「演劇」の本格的な融合を試みる。音楽はG.ビゼーの楽曲「カルメン」とさまざまな作曲家による組曲・交響曲で構成。

 カルメンを演じるのは、Noismを代表する舞踊家の井関佐和子さん。メーンカンパニー「Noism1」に研修生カンパニー「Noism2」を加えた計20人の舞踊家が出演するほか、SPAC‐静岡県舞台芸術センターの専属俳優・奥野晃士さんが物語の語り手としての学者を演じる。

 衣裳は熱海を拠点に活動するファッションブランド「Eatable of Many Orders」、木工家具作家の近藤正樹さんが劇中に登場する家具や小道具を制作する。

 Noism広報の堀川いづみさんは「人間の営みの根源にある『愛』や『死』というテーマを通し、時代を越えて世界中の人々を感動させてきた『カルメン』。10年という物語を紡いできたNoismによって新たに語られる『カルメン』の物語にご期待いただければ」と話している。

 会場はKAAT神奈川芸術劇場・ホール。公演スケジュールは日程による。チケットは一般=5,500円、シルバー=5,000円、U24=2,750円、高校生以下=1,000円。問い合わせは神奈川芸術劇場(TEL 0570-015-415:チケットかながわ)ほか。6月22日まで。

 Noismは国内唯一の公共劇場専属舞踊団。「Noism1」は日本国内ツアーをはじめ、海外8カ国11都市で独創的な作品を発表している。プロフェッショナルな身体性と鋭い問題意識に裏打ちされた作品が特徴。

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