ヨコハマおもしろ水族館(横浜市中区山下町144)で6月28日から、日本で初めて捕獲されたというアルビノのオオグソクムシが展示されている。
同館の名誉館長で静岡県焼津市の深海魚専門漁師・長谷川久志さんと息子の長谷川一孝さんが今月、TBSのテレビ番組「アイ・アム・冒険少年」ロケ中に駿河湾の東側・水深600メートル台で捕獲したという白いオオグソクムシ。通常は茶色の体に黒い目をしているが、体色は白で、目は象牙色に近い色。
オオグソクムシは、体長10~15センチメートルの日本最大の等脚類(ダンゴムシやフナムシの仲間)で、水深150~600メートルの深海に生息している。通常は茶色の体に黒い目をしているが、「白いオオグソクムシ」は、突然変異で体内に色素を持たないか合成されない個体「アルビノ」とみられる。アルビノは外部から発見されやすいため、自然界での生存は極めてまれとのこと。
ヨコハマおもしろ水族館展示管理部ディレクターの宇井賢二郎さんは「アルビノのオオグソクムシを捕獲したと長谷川さん親子から連絡をいただいたときは、スタッフ一同とても驚いた。当初は状態もあまり良くなく心配していたが、いまは元気に餌も食べている。とても貴重な生物なので、1人でも多くの方に元気な姿、生きている姿をご覧いただきたい」と話している。
展示はヨコハマおもしろ水族館内の深海生物ゾーン。入場料は大人1,400円、小人700円。開館10周年記念日の7月15日は、無料開放する。営業時間は11時~20時(土日は10時から、最終入場19時30分)。展示期限は未定。