三溪園(横浜市中区本牧三之谷58)で7月19日から、期間限定で早朝に開園しハスの開花を楽しむ「早朝観蓮会」が開催される。
早朝観蓮会は、同園の創設者の原三溪早朝観蓮会が好んだハスの開花を、より多くの人に楽しんでもらおうとスタートしたイベント。期間中の土曜・日曜・祝日は、開花時間に合わせ特別に朝6時に開園し、明け方からゆっくりと開花するハスの姿を間近に見ることができる。また、蓮と三重塔が同時に眺められる蓮池の北西区域を特別に開放する。
現在、同園に生育しているハスは主に原始蓮。原始蓮は一重咲きの大きな花で、開花1~2日目は比較的濃い赤色、3~4日目には桃色に変化し、基部(根元の部分)付近が白くなるのが特徴。ハスは、泥の中から清らかな花を咲かせることから俗世間から現れた優れた人材にもたとえられ、インドでは聖者の花、中国では君子の花と表現された。三溪はハスの花が美しく池を彩るころになると親しい人々を招き、茶会を催したという。
実施日は7月19日・20日・21日・26日・27日。8月2日・3日・9日・10日の9日間。会場は外苑・蓮池周辺。早朝観蓮会の開催時間は6時から8時30分。
開催日には園内に設置された「蓮の体験コーナー」で蓮茎の糸採りや葉っぱのお面作り、蓮の葉シャワーの観賞を実施するほか、朝8時から抽選で20人に栽培用のハスの種をプレゼントする。また、園内の茶店では、早朝観蓮会限定メニューとして「朝がゆ」や「中華風がゆ」、「麦とろ御飯」を提供する。
三溪園広報担当の吉川利一さんは「花のことは知っていても、ハスの花は実際に目にする機会が少ないのでは。早朝観蓮会では、ハスを見るだけではなく、手に触れてみたり、香りをかいでみたりといろいろな楽しみ方ができる。今年はハスが登場する『蓮のおはなし』の会も予定しているので、こちらもお楽しみいただけたら」と話している。
イベント開催日の開園時間は6時~17時。入園料は大人=500円(市内在住65歳以上無料)、小学生=200円。8月10日まで。