中小企業を支援する横浜企業経営支援財団(IDEC、横浜市中区太田町2)は7月22日、2014年1月から3月まで6回シリーズで開催した「3Dプリンタ実践ゼミ」の続編として6月から始まった「3Dプリンタ実践ゼミ(使いこなす編)」の成果報告会を開催する。
IDECは、2013年6月に開催した「横浜3D造形技術(Makers)研究会2013」から継続的に、3Dプリンターを取り巻く環境や最新情報を学ぶセミナーを開催してきた。
今年1月からは、「3Dプリンタ実践ゼミ」として、3Dプリンターの製作を通して、仕組みの理解と共に、真の価値を理解し自社の事業に活用できるまでの基本的な力をつけることを目指す実践的なゼミを行ってきた。
続編の「3Dプリンタ実践ゼミ(使いこなす編)」は、前回の実践ゼミ終了時に、製作したデルタ式3Dプリンターを購入した企業を対象に、3Dプリンターを使いこなすための操作と改良について、各企業の使用状況や課題を確認しつつ、さらに深掘りした講義が進められてきた。スライサーやファームウェアの設定、ソフトウェアの変更、改良のための部品の製作などより具体的な講義内容の中で、講師からの一方的な説明ではなく、使用者や改良者として参加する企業の意見交換が盛んに行われてきた。講師は昨年8月に関内のシェアオフィス内にオープンした「ファブラボ関内」ディレクターの増田恒夫さん(SHC設計 代表社員)。
成果発表会では、1月からの実践ゼミの内容を振り返りながら、参加企業が自社で行っている3Dプリンターの活用事例を紹介する。
今回の「3Dプリンタ実践ゼミ」を企画したIDECの鹿田洋さんは「この実践ゼミでは、3Dプリンターの真価を理解することを目指して、実際に3Dプリンターを組み立て、使いこなし、さらに改良を行うアイデアを参加企業が共有するという他には無い講座を展開してきた。是非、その内容と成果を今回の講座に参加されていない企業の方にも知っていただきたい」と話す。
会場は、慶應義塾大学SFC研究所が今年5月に開設した「慶應義塾大学ソーシャル・ファブリケーション・ラボ」(中区山下町223、NU関内ビルオフィス2階)。15時~17時まで。参加費は無料。終了後の懇親会は参加費1,000円。申込はIDECセミナーページより。