横浜中華街の爾麗(にれい)美術(横浜市中区山下町214、TEL 045-222-4018)で7月26日から、写真家・横山和江さんが中華街の路地裏を切り取った初個展「横浜中華街の日々」が開催されている。
横山さんは、1984年中国福建省生まれ。9歳で横浜に移住し、横浜山手中華学校に転入した。同級生の住む中華街が遊び場だったが、大学入学後はなかなか訪れる機会がなく、久しぶりに来た際に様変わりした街を見て驚いたという。商業施設が増え、「テーマパークのようになった」とも言われる中華街にも人の暮らしがあることを伝えたいと、昔の面影の残る路地裏を撮り始めた。
今回の展示は、昨年行った日本写真学院(東京都中央区)での修了展「華僑の住むまち 横浜中華街」を訪れた爾麗美術の鈴木正道さんの声かけにより実現。中華学校の教師や生徒、今も中華街で暮らす同級生、古くからのコミュニティーに溶け込む新華僑の夫婦など、昨年春から今年夏にかけてフィルムで撮影した作品20点を展示する。
横山さんは「中華街は自分にとって故郷のようなもの。大家族のような温かさを持った街。今も続くこの良さを、若い世代にも受け継いでいけたら」と話している。
展示は8月10日まで。開館時間は11時30分~18時30分。水曜休館。