国際連合によって毎年9月21日に定められている「ピースデー(平和の日)」を広めるため、大学生を中心に実施するドキュメンタリー映画「ザ・デイ・アフター・ピース」の上映イベント「yYou Are the One in Yokohama」プロジェクトが、参加団体・学生を募集している。
「ピースデー」は、イギリスの映画俳優ジェレミー・ギリの呼びかけにより2001年に国連で採択された、紛争地域であっても武器を置き、平和を祝う日。平和な世界を実現するためのピースデーの設定にむけて、紛争地を含む世界各国を巡った約10年間の活動は、ドキュメンタリー映画「ザ・デイ・アフター・ピース」としてまとめられている。
「You Are the One Project」は、大学生を対象に、ピースデーを多くの人に伝え、平和を再考する機会をつくるために、映画「ザ・デイ・アフター・ピース」上映会の開催を呼びかるプロジェクト。国内の大学100校の学生参加を目標としている。現在、横浜国立大学、早稲田大学、東京大学、宇都宮大学、信州大学、広島大学など20校近くが参加を表明している。主催は、一般社団法人「国際平和映像祭」(横浜市中区北仲通り3)。
プロジェクトリーダーの竹村藍さんは、大学3年の時にシリアを訪れたが、帰国後にシリア国内が内紛状態となった。訪れた場所が爆撃されるのをテレビで見て、シリアの友人たちの悲しみの声をSNSを通じて受け止め、竹村さんは「自分にできることは何か」を考えた。その際、映画「ザ・デイ・アフター・ピース」を見て「戦争をしない日」=ピースデーを知り、「より多くの人たちに知ってもらいたい」と、上映プロジェクトを企画したという。
竹村さんの思いにこたえて、横浜市内の学生たちに呼びかける「You Are the One in Yokohama」を企画したのは、横浜国立大学の学生の堀口雄貴さんと細川高頌さん。9月15日から21日の期間中に、大学キャンパスや周辺施設などで、学生たちが中心になって行う映画上映会や、平和をテーマにしたイベントの開催を呼びかけている。現在、横浜国立大学の他に、横浜市立大学、慶應義塾大学(日吉キャンパス)、神奈川大学などの学生たちと企画を進めている。
堀口さんは「ザ・デイ・アフター・ピースは、普段、平和について考える機会がない人にこそ見てほしい映画。横浜市は国際連合より、ピースメッセンジャーの称号を授与された『ピースメッセンジャー都市』でもある。大学の枠をこえて、つながりながら市内のあちこちで上映会を開催するため、現在、一緒に活動してくれる学生を募集している。横浜だからこそできる上映会を一緒に作りましょう」と話してる。
横浜での映画上映会の日程やプロジェクトへの参加の方法などの詳細は「You Are the One in Yokohama」フェイスブックページで。
また、9月21日の「ピースデー」には、横浜市教育会館(西区紅葉ヶ丘53)で、若者が制作した「平和」をテーマにした5分程度のショートフィルムを上映する「国際平和映像祭2014」が開催される。