「劇団唐ゼミ☆」(横浜市保土ヶ谷区常盤台)は9月13日から15日まで、横浜・大通り公園(中区~南区)に設置するトラックを舞台にして「ノマド演劇プロジェクト」を開催する。唐十郎「木馬の鼻」の野外版の公演と、横浜国立大学在学中の女子ユニット10人によるパフォーマンスが行われる。
女子大学生10人による学生戦隊「ふーりんず」がパフォーマンスを披露
今回は、2012年に唐さんが初めて「唐ゼミ☆」のために書き下ろした脚本「木馬の鼻」を、野外トラック版としてリニューアルした作品。通常劇団が使っている「青テント」から、舞台を屋外に移して上演される。路上パフォーマンスを行う女子ユニット「女学生戦隊ふーりんず」は、同大教育人間科学部人間文化課程に所属する18歳から20歳の10人の女子大生。エネルギーが弾ける体当たりの動きをみせる。
「劇団唐ゼミ☆」は、1997年~2005年まで横浜国立大学の教授を務めた劇作家・演出家の唐十郎さんのゼミ生が中心になり旗揚げし、国内外で公演活動をしている劇団。「ノマド演劇プロジェクト」は、文化庁・横国大が主催、同大、劇団唐ゼミ☆、横浜都市文化ラボが制作する。
「劇団唐ゼミ☆」代表の中野敦之さんは「野外トラック演劇は初挑戦。街と戦ってつくる作品。演劇の原点を極め、その魂にふれる舞台にしたい。女学生戦隊『ふーりんず』の一揆さながらの路上パフォーマンスにも期待して欲しい」と話す。
会場は「横浜橋通り商店街」(横浜市南区)近くの大通り公園内の特設会場(横浜市営地下鉄阪東橋駅2番出口付近)。「木馬の鼻」の開演は18時(開場17時40分)。当日券は一般2500円、学生2000円。「ふーりんず」のパフォーマンスは17時から(無料)。横浜公演終了後は長野、名古屋、大阪の3カ所で各3日間開催する。詳細は、劇団唐ゼミ☆ウェブサイトで。