横浜市環境創造局は11月5日、横浜市内の公園施設の維持管理・運営に取り組む2,417の「公園愛護会」の中から、功績が顕著な個人や団体を表彰する表彰式を開催した。
横浜市の公園愛護会制度は、全国に先駆けて1961年に始まった。当時、市内の公園数は135で、その後53年経過した2014年3月現在では2,638と約20倍になった。愛護会の数は年々増え、2014年3月末で2,417となり、結成率は市内公園全体の約9割となっている。活動は公園の清掃、除草、花壇の整備など公園の維持管理を中心に、みどりのある環境づくりや普及に努めている。
近年では、保育園、幼稚園、小学校など地域の子供たちとの世代間交流を積極的に行う愛護会も増えてきている。活動が活発な愛護会では、町内会、子供会、PTA、福祉団体、商店会、他の愛護会との連携、樹林地の維持管理などを行うほか、活動範囲も通学路の見守りなど公園の周辺地域に展開して地域間のつながりを深める役割を担うなど、公園内の維持管理に留まらない幅広い活動をおこなう団体もある。
個人表彰は、公園の美化や保全に貢献し、愛護会長を継続して10年以上務めた人が対象で1978年から行なわれている。今年度は38人が受賞した。2002年に始まった団体表彰では、公園を活用した魅力的なまちづくりに貢献した団体など37団体が受賞した。
横浜市環境創造局公園緑地維持課 活動推進担当係長の宮口均さんは「愛護会表彰は、公園の維持管理に長年ご尽力頂いた方に横浜市長より改めてその活動に感謝の意を表し表彰を行うもの。愛護会が中心となって、美化活動や、活発な利用の促進を展開されていることを市民の皆さんにも知ってもらいたい。地域の身近な公園を、市民の皆さんの共有の庭としてもらえれば」と話す。
公園愛護会の詳細や、活動への参加方法など詳細は、横浜市環境創造局の公園愛護会ホームページで。