KAAT 神奈川芸術劇場(横浜市中区山下町281)で11月22日と23日、横浜を舞台にした新作ミュージカルのトライアウト公演「The Musical 横浜JAM TOWN」が行われる。
トライアウト公演とは、新作ミュージカルを上演する際に、事前に観客の反応を見たり、作品の手直しをするために行う試演会。今回は、2016年1月に同劇場ホール(約1,000席)で本公演を予定している、横浜を舞台にした新作ミュージカル「The Musical 横浜JAM TOWN」のダイジェストバージョンの試演会を、通常は主に稽古場として使用している中スタジオ(約200席)で実施する。
ミュージカルは「ヨコハマ」を舞台に描いた新・旧の青春群像劇。海辺に停車する古いバスを改築したバーを舞台とし、バーのマスターとその娘・あゆみを中心に、古き良きヨコハマの情景、音楽、ダンスシーンとともに物語が展開していく。
同作の根底に流れるテーマは、1970~80年代のディスコ文化全盛期へのオマージュ。少年隊として活躍し、近年は舞台俳優や演出家としても活動の幅を広げる錦織一清さんが演出を手がける。音楽=西寺郷太、振付=Be-Bop-Crew.ebonyの現メンバー「YOSHIE」、脚本=金房実加。企画製作・主催=KAAT 神奈川芸術劇場。
錦織さんは「私には、外国文化の窓口である横浜への強いあこがれがある。日本の中で一番、ミュージカルが似合う街だと感じる『横浜』に生きるコテコテの日本人の話を、とびきりオシャレなミュージカルに仕立てたいと思っている。まずは、新しい挑戦であるトライアウト公演をぜひ『目撃』してほしい」と話している。
新作ミュージカルの製作にあたり、同劇場は8月末にオーディションを実施。300人以上の応募者の中から13人を選出し、10月より稽古を開始した。今回のトライアウト公演後は、実際の舞台上での感触や観客の反応をもとに、作品を本公演に向けさらにブラッシュアップしていく。
キャストは、穴沢裕介、飯田一徳、伊澤彩乃、大音智海、熊谷珠美、後藤晋彦、末吉真実、SUZUKiYURi、二階堂紗織、西村実佳、深瀬友梨、MASAHARU、渡部又吁。
神奈川芸術劇場の石井宏美さんは「スタッフ、出演者、劇場、そして観客の皆様が一丸となり、一本のオリジナル・ミュージカルを育て上げていく新企画。おかげさまで多くの反響を呼び、追加公演も決定した。港・ヨコハマ発の和製ミュージカルのトライアウト公演にぜひお立ち会いいただければ」と話している。
会場はKAAT神奈川芸術劇場・中スタジオ。チケットは1,500円(全席自由、限定CD付き)。公演スケジュールは日程による。問い合わせは神奈川芸術劇場(TEL 0570-015-415:チケットかながわ)まで。