11月30日に閉館する民間小劇場「相鉄本多劇場」(横浜市西区南幸2)で11月20~23日、劇場ゆかりの劇団が集まる「アディオス・アミーゴ!~さらば愛しき相鉄本多劇場」が開催される。
相鉄本多劇場は、相鉄ビルマネジメントが運営する映画館や飲食店がある「相鉄ムービル」3階に、横浜初の小劇場演劇専用劇場として1988年12月にオープン。「アディオス・アミーゴ!」は、劇場の閉館を聞いた演劇関係者などが、劇場への感謝の気持ちを込めて企画。4日間の期間中、劇団のほか、バンド、クラウン、ダンサーなどさまざまな表現者が、短編演劇、ダンス、ライブ、相鉄本多劇場回顧トークなどを行う。
同劇場では、気軽に参加できる交流会「横浜演劇サロン」が行われており、多くの劇団関係者などがつながりを作ってきた。サロン参加者を中心に趣旨に賛同する団体やパフォーマーに呼びかけて、今回の公演を組み立てたという。
決定している参加団体は、theater 045 syndicate(演劇・全プログラム出演)ネオゼネレイター・プロジェクト(演劇)、劇団820製作所(演劇)、渡邊純子(ダンス)、QAVO(クラウン)、芝崎知花子(ダンスパフォーマンス)、猪股俊明(演劇)、99roll(パフォーマンス)ほか。チェロ・坂本弘道、パーカッション・栗木健、ダンス・石丸だいこで構成されるバンド「蝶と骨と虹と」のライブも行われる。また、現在、何らかの形で関わりたいという人の参加も受け付けている。
横浜演劇サロンの発起人の一人であり、今回の公演のスタッフである大西一郎さんは「相鉄本多劇場は横浜の演劇人にとっては精神的な拠点のようなもの。劇場としての使いやすさはもちろん、多くの人が集まる大切な場所だった。今回の公演は、相鉄本多劇場にゆかりのある人や思いのある人が集まる文化祭のようなもの。途中からの参加も受け付けたいので、気になる人はぜひ連絡してほしい。また、詳細未定だが、若い人対象に割引も検討したい」と話している。
チケットは3,000円(前売・当日共)。公演内容は各日ごとに異なる。詳しくは「theater 045 syndicate」のフェイスブックページで。