洋菓子販売店「モンテローザ」を展開する三陽物産(横浜市中区長者町9)が11月26日、本店をリニューアルオープンした。
モンテローザは「お菓子を通じて横浜の歴史・文化を継承する」を信念に、同店舗で1962年に創業。これまでに「YOKOHAMA菓子」として、横浜の歴史や文化にちなんだギフトスイーツを企画・販売してきた。現在発売中の6品には、1854年の日米親和条約締結にちなんだ「横浜バウムクーヘン玉楠の木」、鉄道開通をモチーフにした「陸蒸気サブレ」、横浜の歴史的建築物を3本のスティックケーキで表現した「横浜三塔物語」などがあり、それぞれ横浜の文化を伝える小冊子が付属している。
リニューアルした本店は、パティスリーとして販売のみに業態変更。約130平方メートルの広い店内に開港当時の調度品をそろえ、奥にはパティシエと相談してオリジナルケーキをつくることができる打ち合わせ用のカウンターを併設する。
創業以来のレシピを継承するオリジナルアップルパイ(直径約15センチメートル1,000円、直径約21センチメートル2,400円)は、紅玉をメインにその時期最高のリンゴを厳選して製造。明治初期の翻訳料理書「西洋料理通」に記載されていたレシピを基にモンテローザのパティシエたちが再現した「開港レシピのアップルパイ」(直径約15センチメートル1,800円)は、横浜市花の薔薇をモチーフにした華やかなデザインとなっている。店名を冠したショートケーキ「THE MONTE ROSA」(620円)には、北海道産の生クリームと小麦粉、まろやかな甘さの和三盆糖、ハーブ卵などを使用する。
三陽物産代表の山本博士さんは「東京で出店というお誘いもあったが、創業の地にこだわった。これから更に50年頑張って創業100年を目指すと共に、横浜の歴史や文化をお菓子を通じて伝え続けていきたい」と話す。
リニューアル記念キャンペーンとして、12月10日までに店頭でクリスマスケーキを予約すると、30パーセントオフの割引が受けられるほか、オリジナルアップルパイ1カットがもらえる。