NPO法人「フォーエヴァーグリーン」(横浜市南区南吉田町3)は11月28日、茶道を体験できる環境教育イベント「温故知新」を行う。
「温故知新」は、茶道から一期一会のおもてなしの心を学び、環境問題を見直す体験型プログラムで、関内にあるシェアオフィス「さくらWORKS<関内>」(中区相生町3)のフリーランサー、起業家、クリエーターなどの交流イベント「オープンナイトVol.32」の一環として開催される。
茶道を披露するシーナ・アイリーンさんは、茶道歴23年の日系アメリカ人の茶道家で、2012年に来日。日米協会100年周年記念祝賀会でアメリカ江戸千家を代表して日本国総領事にお点前を披露した。日本文化に精通しており、日本舞踊や、着物の着付けも得意だという。
フォーエヴァーグリーンは2001年発足。地球温暖化防止に関する活動や、学童用環境学習教材の開発などに取り組んでいる。2011年より「温故知新」をコンセプトとした環境学習イベントをロサンゼルスとハリウッドで展開。日米の子供たちがビデオレターを通じて環境について語り合う国際交流事業なども行ってきた。
「温故知新」はアイリーンさんによる茶道のデモンストレーションと環境に関するスピーチを行うプログラムで今年7月より日本で開催。学生ボランティアが企画・運営に関わり、今回で7回目の開催となる。スピーチの後には、希望者にお茶を振る舞う(和菓子付き500円)。
同NPOの学生スタッフで成城学園大学3年の田中七海さんは「茶道から環境問題を見直す。一見つながらないように見えるこの2つですが、実際に茶道を体験し、その心を学ぶと、びっくりするぐらいつながる。このわくわくをぜひ多くの人に感じて欲しくて、現在私もこの活動に参加させて頂いている」と話す。
「オープンナイト」にはフォーエヴァーグリーンのほか、3Dプリンター、レーザーカッター、デジタルミシンなどを備える市民工房「ファブラボ関内」や、コスプレイヤーに特化した寄付型クラウドファンディングサイト「レイヤーフリーク」、横浜の地域貢献活動を支援する参加型サイト「LOCAL GOOD YOKOHAMA(ローカルグッドヨコハマ)」、クラシック音楽の演奏活動を行う「ヨコハマベイフィルハーモニー」などの活動の紹介を行う。
また、中区赤門町のエシカル・トレードショップ「HAYA-HAY」、岩手県大槌町の復興支援に取り組むベーカリー「モーモーハウス」、世界中のラムを試飲できる「ラムブース」などがブース出店する。主催はNPO法人「横浜コミュニティデザイン・ラボ」(中区相生町3)。
開催時間は19時~22時。参加費は2,000円(学生1,000円、飲み放題・フード付)。