横浜元町の飲食店で11月29日から、岩手県の食材を使った美食収穫祭「復興支援グルメフェア2014」が開催されている。
「牛フィレ 黒トリュフソース」(ピッツェリア マルゲリータ)
商店街振興組合「元町クラフトマンシップ・ストリート(元町CS)」では、東日本大震災の復興支援として、これまで岩手の産直野菜や海産物を販売する「昼市」や「夕市」、元町のシェフによるコラボレーションディナー「岩手に惚れた、8人の料理人の饗宴」などさまざまな活動を行っている。
今回は、岩手県一戸町に加え、大槌町の地産食材を使ったグルメフェア「7日間だけの美食収穫祭」を新たに企画。元町の飲食店約20店舗が参加し、岩手の新鮮食材(野菜、鮮魚、精肉)を生かしたオリジナルメニューを期間限定で提供する。主催は元町クラフトマンシップ・ストリート レ・アール実行委員会。
参加店舗は、フレンチレストラン「横濱元町 霧笛楼」、居酒屋「元町 久佑」、焼鳥屋「たまや」、イタリアンレストラン「ピッツェリア マルゲリータ」、フレンチレストラン「Bistro BeBe」、創作中華ダイニング「CHINESE DINING 元町 心心相印」、フランス菓子・料理教室「Eiko Morita」、ワインホール「WINE HALL 元町倶楽部」。
うなぎ専門店「濱新」、カフェ「Paty Cafe」、バー「PaPa JO'S」、旬菜料理「時遊陣」、カフェ&バー「メリメロ」、フランス料理「ル プティ クラージュ」、ビストロ「エルエラ」、洋食ダイニング「アトレーユ」、開運カフェ&ダイニング「はこにわプレート」、中華料理「ドゥ エピセ」、ハワイアンカフェ「コペラニ」。
28日に霧笛楼(横浜市中区元町2)で開催したオープニングイベントには、岩手県一戸町長の稲葉暉さんをはじめ、元町レ・アールの鈴木信晴委員長、元町クラフトマンシップ・ストリートの打木徹理事長、横浜市中区長の三上章彦さん、岩手県の生産者らが出席。元町クラフトマンシップ・ストリートのシェフが各店舗で提供するメニューの一部を振る舞った。
一戸町長の稲葉さんは「3.11から得られた教訓『自然との調和』を念頭に、岩手県では水力発電をはじめとする地元の再生可能エネルギーの導入に向けて、さまざまな計画を進めている。今回のグルメフェアでは、被害の大きかった大槌町の海産を多く使っていただくなど、本当に感謝している」とあいさつ。
会場には、横浜出身のジャズピアニストの田中信正さん(横濱ジャズプロムナード初代グランプリ受賞者)とパーカッショニストの神田佳子さんもデュオ「TANAKANDA」で登場し、ジャズナンバー「A列車で行こう」 などを披露した。
霧笛楼の今平茂総料理長は「元町で開催している一戸町の野菜販売を見て、料理人である私たちにも何かできることがないかと考え、今回の美食収穫祭を企画した。岩手県のおいしい食材に感謝するとともに、多くの方に元町のシェフが腕によりをかけたお料理を楽しんでほしい」と語る。
また、元町CS 元町レ・アール実行委員会の鈴木さんは「元町5丁目の岩手のアンテナショップ『ナチュラル・エッセイ』の久保社長に一戸町と元町の架け橋となっていただき、お互いの町の交流が続いている。今後も継続した支援を目指し、元町らしい支援を続けていきたい」と話している。
会場は参加各店舗。開催時間は各店舗による。12月5日まで。