吉田町のコミュニティスペース「yoshidamachi Lily」(横浜市中区吉田町4)で1月9・10日、東ティモール民主共和国を舞台にしたドキュメンタリー映画「Canta!Timor」(カンタ! ティモール)の上映会とジャズサックス奏者・梅津和時さんのライブ「吉田町PEACE &MUSIC Fes vol.1」が開催される。
「Canta!Timor」(2012年制作)は、インドネシアから独立直後の2002年に初めて同国を訪れた日本人女性映画監督の広田奈津子さんが、ひとつの歌をきっかけに東ティモールの歴史・文化に深く関心を持ち、日本では広く知られていない実情を平和のメッセージと共に記録したドキュメンタリー作品。
インドネシアとの内戦、第2次世界大戦中の日本軍の侵略など度重なる戦禍に傷つけられてきた人たちが、歌や歴史、自然とのかかわりを心のより所にして自由と平和を求める姿を描いている。
この映画を応援していた梅津さんは、2014年7月に野毛のジャズ喫茶「ちぐさ」(中区野毛町2)でライブを開催した際に、アンコールで「カンタ! ティモール」の歌を歌った。これがきっかけとなり、今回「yoshidamachi lily」での上映と梅津さんのライブという組み合わせが実現した。
当日は、東ティモールから取り寄せた生豆をバリスタが手で丁寧に焙煎したコーヒー、東ティモールの女性たちが手で摘んで加工したハーブティー、東日本大震災の被災地・岩手県大槌町から取り寄せたお菓子、バーテンダーによる本格カクテルなども用意される。
企画・コーディネートを担当した鈴木光さんは「ジャズ喫茶ちぐさで行われた梅津和時ちびブラスライブで、映画『カンタ!ティモール』の歌を聴いた時から、その歌が耳に残り、もう一度聴きたい、一緒に歌いたいと思い企画した。日本でも、平和や戦争、安全について考えざるを得ない状況だが、この映画や梅津さん達の音楽から伝わるメッセージで、もう一度大事なことを見つめ直すきっかけにできたら。シリアスな映画だが、音楽の力を感じる素敵な映画」と話している。
1月9日はライブのみで3,000円(1ドリンク別途オーダー)。19時開演。1月10日は映画「カンタ!ティモール」上映と梅津和時ちびブラスミニライブで、1,500円(1ドリンク別途オーダー)。13時から映画上映(約2時間) 、15時30分よりミニライブ(1ステージ) 。通し券(9日・10日)は4,000円(2ドリンク別途オーダー)。
予約は専用フォームまたはメールに名前・人数・連絡先・映画またはライブの種別を明記の上、peace.music.fes@gmail.comまで。