赤レンガ倉庫1号館(横浜市中区新港1)で1月31日、国内最大級のコンテンポラリー・ダンスフェスティバル「横浜ダンスコレクションEX 2015」が開幕する。
横浜ダンスコレクションは、若手振付家の発掘・発信の場を提供する現代ダンスの祭典。開催20年目の節目を迎える今年は、コンペティションをはじめ、受賞者公演やダンスをテーマにしたトークイベント、20年記念写真展の開催に加え、国内外で活躍する振付家によるスペシャルパフォーマンスを上演する。
「20th Anniversary Special Performances」(1月31日・2月1日)では、横浜ダンスコレクションの歴代受賞者の中から選ばれた振付家2人(山田うん、伊藤郁女)が、作品の「再演」に焦点をあて「今、生きる作品」を上演する。プログラムは、10年前に5人の女性ダンサーで構成した作品を、初演と同じ振付・構成で7人の男性ダンサー作品として再構築した、Co.山田うん「ワン◆ピース」。ひとりの女性が4人の女性の肉体と心情のバランスを具現化するソロ作品で、2009年よりヨーロッパ各地の劇場で上演を続ける、伊藤郁女「SoloS」。
無料プログラムとして、コンテンポラリーダンスの見方や横浜におけるダンスの歴史をゲストを交えて解説するトークイベント 「ダンスのミカタ」(1月31日、2月1日)、過去横浜ダンスコレクションに参加した振付家を中心に約20組のライブパフォーマンスを屋内、屋外で展開する「コンテンポラリーダンス・ショーケース」(2月7・8・11・15日)、20年記念写真展「Danceの魔術師たち-写真家のとらえた究極の一瞬-」(1月31日~2月15日)も実施する。
そのほか、関連企画として、象の鼻テラス(中区海岸通1)で「日韓ダンス交流プロジェクト」横浜公演(2月14・15日)を開催。横浜ダンスコレクションEX2014受賞振付家の井上大輔さん、ソウルダンスコレクション2013受賞振付家のイ・サンフンさんが出演する。
横浜ダンスコレクションEX事務局の担当者は「CMやアーティストのミュージックビデオ、ライブなどで目にする振付は、コンテンポラリーダンス界で著名な振付家や横浜ダンスコレクション受賞振付家の創作によるものが多数ある。さまざまなジャンルのダンスがある中、この機会にコンテンポラリーダンスの可能性にもご注目いただけたら」と話している。
チケットはプログラムによる。詳細はホームページから。2月15日まで。
横浜ダンスコレクションは、1996年に「若手振付家の発掘・発信・育成」と「コンテンポラリーダンスの普及」を目的にスタートしたダンスの祭典。2005年にアジアの振付家を世界に発信するための「ダンスマーケットの構築」に重点を移し、横浜ダンスコレクションRとしてリニューアル。2011年から世界のダンスシーン発展への貢献を目的に「横浜ダンスコレクションEX」として再スタートしている。