パシフィコ横浜(横浜市西区みなとみらい1)で開催中の神奈川県下最大の工業技術見本市「テクニカルショウ ヨコハマ2015」会場で2月5日、「神奈川ナデシコブランド2015」の認定式が行われた。
「神奈川なでしこブランド」は、神奈川県内に拠点を持つ企業などの女性が開発に貢献した商品(モノ・サービス)を神奈川県が認定する制度。認定制度は昨年度から始まり、今回が2回目。
昨年8月26日から10月10日までの間に応募があった商品の中から、事務局の一次審査と有識者などによるアドバイザリー委員会での評価を経て、認定商品を決定した。認定された商品は食品・飲料で8件、生活・文化用品で5件、サービスで3件の合計16件。そのほか、アイデア段階の「なでしこの芽」、「なでしこの種」の認定も行われた。
横浜市内からは「さくら工房」(横浜市青葉区町)のワーキングママ社長を中心に開発された、食事の支度や弁当づくりの労力を軽減する長期保存可能なそぼろ「惣菜そぼろ」。横浜中華街にブティックをもつロウロウジャパン(横浜市中区)の、20通り以上の着回しができる「横浜マルチウエイスカーフ」。有アンド長(横浜市都筑区)が提供する、食関連の仕事で企業する女性を支援するサービス「みんなのキッチン」など、女性の感性や女性ならではの視点を生かした商品が認定された。
認定式では、商品開発を担当した女性たちが黒岩祐治県知事から1人1人認定証を受け取った。
その後、同ブランドの総合プロデューサー残間里江子さんと知事のトークセッションに商品開発を担当した女性7人が参加し、それぞれの商品開発にまつわるエピソードや女性の活躍について話した。
黒岩県知事は「今回の認定商品には、感嘆するような商品が結構あった。女性の活躍を推進するために始めたが、最終的な目標はなでしこブランドが無くなること。女性が開発することがあたりまえになり、なんでそんなことを支援しなければいけないのか、という時代を早く作っていきたい」と話した。
また、神奈川なでしこブランド総合プロデューサーの残間里江子さんは今回の認定商品について「商品化に至るストーリーの中に『誰かのためになったらいいな』という視点があり、やさしさと品格が感じられるものが多く、嬉しく思う。自分の思いを商品に託して伝えていきたいという女性がいたら、その背中を押して応援したいと思う」とコメントしている。