石川町のアートスペース「gallery fu」(横浜市中区石川町1)で2月20日から、カナガワビエンナーレ国際児童画展応援企画「世界のネコレクション展」が開催される。
参加アーティスト・吉澤久美子さんの作品「I don't know.」
「カナガワビエンナーレ国際児童画展」は、神奈川県が1981年から隔年開催している、世界各国の子どもたちから募集した絵画の展覧会。「gallery fu」では同展覧会を多くの人に知ってもらおうと、昨年9月にこれまで17回行われた同展覧会から20点の作品をセレクトし、展示を行った。
子どもたちの絵にネコを描いたものが多いことから、今回は2月22日の「ネコの日」にちなみ、子どもたちが描いたネコの作品と、趣旨に賛同した日本のアーティストによるネコの作品を一堂に展示。ウクライナ、ハンガリー、チェコ、スロバキア、台湾、南アフリカ、韓国など世界各国の10歳前後の子どもたちの作品10数点と、アーティスト24人の絵画・写真・立体造形など多彩なジャンルの作品32点を展示する。
日本の参加アーティストは、秋山直子さん、いぬいかずとさん、岩間正明さん、un/うん(松田順子)さん、瑛李さん、大野愛さん、小野里良之さん、小泉さかえさん、珈琲鳥子さん、権藤みほさん、三枝聡さん、椎橋良太さん、田中怜さん、Tobby(飛田庸徳)さん、のっくさん、能登美希さん、日比野純子さん、本多誠司さん、三浦かおりさん、やまゆりのさん、吉澤久美子さん、ロコサトシさん、渡辺真さん、渡邉里絵香さん。
青年海外協力隊員として渡航経験を持つ、gallery fu代表の鈴木智惠さんは「第18回カナガワビエンナーレ国際児童画展の選考を進めている事務局の方から『今回は、紛争地域から募集要項が返送されてきてしまったり、逆に前回は応募がなかった国から作品の応募があった』と聞き、この国際児童画展が平和を計るひとつのバロメーターになっているようにも感じる」と話す。
また同展について「世界の国々の子どもたちが、絵画に没頭できる環境を作っていくことが一つの目標。こどもたちの伸びやかな感性と、その感性に刺激された自分もかつては子どもだったアーティストとのコラボレーションを楽しんでいただきたい」と話している。
開催時間は12時~20時(日曜は18時まで)。月曜休廊。展示は3月1日まで。入場無料。会期中は人気投票も行う。