象の鼻テラス(横浜市中区海岸通1)で3月13日から、横浜市文化観光局による創造的産業振興モデル事業「ビジネス・クリエイティブ・ヨコハマ」の成果発表会が行われる。
横浜市は、芸術文化を生かしたまちづくり「文化芸術創造都市・横浜」を推進するため、アーティストやクリエーターを誘致する取組を進めてきた。過去10年間に横浜に集積したアーティストやクリエーターの数は、個人・団体合わせて200組を超え、今後もさらに需要が見込まれている。
「ビジネス・クリエイティブ・ヨコハマ」は、こうした取り組みで集積したクリエーターと、独自のノウハウなど強みを生かしてより付加価値の高いビジネスを模索している市内の企業をマッチングし、新しい産業をつくることを目指す創造的産業振興モデル事業として2013年度にスタートした。
同事業では、マッチングコーディネートチームが技術やノウハウを持つ横浜の企業をリサーチし、その強みを生かす新規の商品開発プランを策定、クリエイターとマッチングを行い、製品開発や販路開拓に取り組む。昨年11月には、新商品の開発を協働で進めてきた5社の試作品を、東京ビックサイトで開催された「IFFT/インテリア ライフスタイル リビング」に出展した。
今回の成果発表会では、試作品の展示と活動の紹介が行われる。試作品を制作したのは、人工サファイア製造の信光社(栄区)、金属加工メーカーのかなめ(港北区)、ミルクせんべい製造販売の花丸本舗(保土ヶ谷区)、アルミ鋳物の旭鋳金工業(旭区)、曲げ硝子製造の豊住曲硝子(都筑区)。
また、13日には「創造性の届け方~いかに市場・ユーザーの支持を得るか」をテーマに、販路の獲得を目指した未来志向のクロストークイベントを開催する。登壇者は、「バーニーズジャパン」シニアディレクターの山元淳平さん、「スローレーベル」ディレクターの栗栖良依さん、「ビジネス・クリエイティブ・ヨコハマ」コーディネーターの伊東祥次さんと広瀬郁さん。トークイベント終了後は、登壇者を交えた交流会を開催する。
横浜市文化観光局創造都市推進部の三村庄一さんは「このプロジェクトは、市内中小企業、クリエーターをはじめ、多くの関係者の協力で進められている。さらに発展させていきたい事業なので、ぜひ、多くの方に来場して欲しい」と話している。
開催は15日まで。開催時間は、10時~18時。入場無料。トークイベントは、13日17時~18時30分。終了後の交流会は会費制(1,000円)。申込み方法など詳細は「ビジネス・クリエイティブ・ヨコハマ」ホームページで。