大口通商店街協同組合(横浜市神奈川区大口通7)と学校法人横浜商科大学(鶴見区東寺尾4)が4月2日、「商店街活性化と地域振興における連携に関する協定書」を締結した。
「おおぐち通商店街川柳コンテスト」作品展示をプロデュースした横浜商科大学学生の細井隼人さん
地域を活性化するためのアイデアや人材を外部から得たい商店街と、地域と連携した事業を通じて、実社会の経験を伴う「学び」を積極的に取り入れたいというニーズをもつ大学が協働し、商店街の活性化を目指す。
大口通商店街は、JR横浜線大口駅近くの大口通交差点と、国道1号の交差点との間に位置する総延長約1キロメートルの大規模な商店街。横浜商科大学とは2006年より「商学連携」の取り組みとして、季節に合わせたさまざまなイベントの企画・運営やホームページによる情報発信などを行ってきた。
4月2日の協定調印式では、大口通商店街協同組合の渡辺誠理事長と横浜商科大学の柴田悟一学長が協定を交わした。
協定締結日の2日には、商店街が企画し、大学がプロデュースした商店街活性化イベント「おおぐち通商店街川柳コンテスト 新春お買い物川柳」の受賞作の発表も行われた。同企画では大口商店街の利用者から「お買い物」をテーマにした川柳を募集し、選考会で選ばれた24作品に「大口通商店街協同組合理事長賞」、「横浜商科大学学長賞」、「優秀作品賞」賞などが贈られた。
今回の協定締結について、横浜商科大学学長柴田悟一さんは「地域と密着し、地域貢献を行っていくことは大学の使命。今までそれぞれの教員が各地域でつながりをつくりながら育ててきた商学連携のスタイルを、大学全体としてバックアップしていこうという思いが今回の協定締結につながった」と話した。
また、大口通商店街協同組合理事長の渡辺誠さんは「10年後、20年後を見据えて、商店街のあるべき姿、将来向かっていく方向について横浜商科大学との連携により考えていきたい。商学連携で学生は、大学で机に向かって学問を学ぶこと以外に学外での実践的な経験を通し、自分の視点だけでなく、商店街の視点、商店街にくるお客さんの視点を持つことが出来る。そこが商学連携の大きな意味だと思う」と話した。
横浜商科大学と商店街との協定は、今回の大口通商店街との協定が初めてとなる。