横浜赤レンガ倉庫1号館(横浜市中区新港1)を拠点に、5月から「横浜赤レンガ倉庫ダンス・ワーキング・プログラム」がスタートする。
3月に開催されたキックオフパフォーマンスのトークセッションの様子
横浜赤レンガ倉庫ダンス・ワーキング・プログラムは、横浜市芸術文化振興財団による「知る」「観る」「体験する」で構成される教育普及プログラム。舞踊芸術の観客育成と次世代育成、市民交流を目的とする。
今年は「振付」をキーワードに、舞踊史を学ぶ教養講座や、高い水準で振付作品を学ぶマスタークラス、ダンサーたちの創作・上演、親子のダンスワークショップ、市民交流プログラムなど、子どもから大人までダンスに多角的にアプローチできる機会を提供する。
開催期間は2015年5月~2016年3月。開催場所は、横浜赤レンガ倉庫1号館(拠点)、横浜美術館、横浜市民ギャラリーほか。世界的振付家でダンサーの中村恩恵さんがディレクターを務め、日本を代表するダンサーの1人、首藤康之さんがコアメンバーとして加わる。
プログラムは、東洋と西洋におけるダンスの一世紀を考察するワーキング・プログラム1 舞踊史講座「ダンスの歴史と現在」(横浜美術館8階、5月22日・23日・24日の3回シリーズ)に続き、ワーキング・プログラム2「親子でダンスの振付」(横浜美術館 子どものアトリエ、8月下旬)、巨匠イリ・キリアンの作品の動きを修得するワーキング・プログラム3「マスタークラス」(横浜赤レンガ倉庫1号館3階ホール、9月初旬)など。市民交流プログラムでは、グループ鑑賞会のほか、80年代ディスコの振付体験ワークショップも予定している。
また、11月初旬には、中村恩恵さんが20世紀の偉大な振付作品をテーマに取り組んだプログラム「中村恩恵 新作公演 Silent Songs」(ワーキング・プログラム4)を上演する。
中村さんは、3月開催のキックオフパフォーマンスのトークセッションで、「踊りは瞬間芸術。11月の新作公演では、現代のダンスをも含んだ『言葉を発しない舞踊』を披露する。内面にあふれる歌のように、突き動かされる踊り心を感じてほしい」とコメント。一方、首藤さんは「子どもは社会の情報が少ない分、素直に踊る喜びを知っていて、純粋に舞踊を楽しむことを思い出させてくれる。大人もこのプログラムを通して体がよみがえるのでは」と親子のダンスワークショップについて話している。
各プログラムの詳細は決定次第、随時ホームページに公開する。