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そごう美術館で「ロバート・ハインデル展」 光と闇の中の踊り子たち

出品作「ウォール」を鑑賞される高円宮妃久子さま

出品作「ウォール」を鑑賞される高円宮妃久子さま

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 そごう横浜店・6階の「そごう美術館」(横浜市西区高島2)で7月4日から、「没後10年 ロバート・ハインデル展 -光と闇の中の踊り子たち-」が開催されている。

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 ロバート・ハインデル(1938~2005年)は、アメリカ・オハイオ州出身の画家。英国ロイヤルバレエ団をはじめとする欧米の著名なバレエ団のダンサーを描き続け、ミュージカルやコンテンポラリーダンス、日本の伝統舞台芸能である能と歌舞伎の作品も制作した。「現代のドガ」と評されるハインデルは、華やかな舞台の場面ではなく、真摯(しんし)にレッスンに打ち込むダンサーたちの姿を描いた。

 同展では、油彩作品を中心に、欧米のバレエカンパニーに取材したパフォーマンスアートを題材とした作品、日本初公開となる貴重なイラストレーション、抽象表現作品など約110点を紹介する。横浜市内で8月に開幕するダンスの祭典「Dance Dance Dance at YOKOHAMA 2015」の連携プログラム。

 作品は、黒のリハーサル用衣装に身を包みしなやかなポーズで静止するダンサー「ダンサー・イン・ブラック・オン・ブラック」(1985年)、光と影のコントラストが生かされた「影」(1996年)、ロマンチック・バレエの代表作とも言える「ジゼル」の一場面を描いた「ダークネス&ライト」(2003年)、「高円宮殿下のための素描」(2003年)、「サダムの来襲」(1991年)など。

 バレエをこよなく愛されていた故高円宮憲仁さまは、ハインデルと親交も深く、年間60もの公演をご覧になることもあったという。同展には、高円宮家の所蔵作品「ウォール」(1987年)や、現在画家として活躍するハインデルの三男トッド・ハインデルさんの作品「マイ ファーザー」も出品されている。

 7月3日の開会式には、高円宮妃久子さま、ハインデルの遺族、林文子市長らが参列。ハインデルの次男であるトロイ・ハインデルさんは「わたしは数学者だが、常に素晴らしい芸術に囲まれて育ち、とても幸せだった。父の作品が皆様に語りかける声を聞いてほしい」と静かに語った。

 関連イベントとして、同展監修者によるギャラリートーク「岡部昌幸氏(美術史家・帝京大学教授)×出川博一氏(アートオブセッション代表取締役)」(7月11日)、学芸員トーク「ハインデル絵画のリアリズム」(7月18日)を実施する。

 開館時間は10時~20時(入館は閉館30分前まで)。入館料は大人=1,000円、大学・高校生=800円、中学生以下無料。7月26日まで。

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