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季刊「横濱」が戦後70年で戦争の現実を知る特集号 市内大学生の聞き書きも掲載

「70年目の夏ー市民が語り継ぐ戦争体験―」には、約70人の戦争体験手記などが掲載されている。

「70年目の夏ー市民が語り継ぐ戦争体験―」には、約70人の戦争体験手記などが掲載されている。

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 横浜市と神奈川新聞社(横浜市中区太田町2)が共同で編集する雑誌「横濱」(49号:2015年夏号)が発売されている。

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 同誌は横浜の歴史と今、地域、文化、人々など多彩な魅力を紹介する季刊誌。今号の特集記事は「70年目の夏ー市民が語り継ぐ戦争体験―」をテーマとし、横浜市民の体験談を掲載している。

 横浜では、市街地約17.8平方キロメートルが焼失し、1万人を越える死者・行方不明者を出す大きな被害が出た横浜大空襲(1945年5月29日)をはじめ、市民の暮らしは大きな犠牲を強いられた。太平洋戦争が終わって70年目で戦後生まれの人が大半を占めるようになったる2015年の今年、薄れつつある多くの苦難をともなった戦争の記憶を紹介する。

 特集記事では、約70人の戦争体験者の、戦時下の暮らし、学童疎開、勤労動員、空襲体験、戦場体験、軍隊生活などの戦争時の記憶を寄稿や聞き取りで紹介する。取材にはフェリス女学院大学と横浜市立大学の学生たちも参加し、感想を寄せている。

 「季刊横濱」編集長の佐藤彰芳さんは「戦後60年特集号の時よりも、戦争体験者の『記憶を伝えておかなければ死ねない、どんなことがあっても、戦争だけはいけない』という思いは非常に強く、崖っぷちにいる切実さを感じた取材だった。若い人がそうした話を真摯に受け止めた文章もあるのでぜひ、多くの人に読んでもらえたら」と話している。

 この号ではこのほかに、横浜に縁のある著名人と林市長が対談する「林市長のほっとTIME」は、ディー・エヌ・エー取締役会長で、女性で初めてプロ野球球団オーナーとなった横浜DeNAベイスターズの南場智子さんをゲストに迎え、女性の働き方、スポーツとまちづくりについて語り合っている。

 価格は610円。販売場所は、市内主要書店、横浜市刊行物サービスコーナー(市庁舎1階市民情報センター内)など。

 8月10日には、シェアオフィス「さくらWORKS<関内>」(中区相生町3)で、同誌編集長の佐藤さんと、今回の特集に寄稿した東海大学文学部広報メディア学科教授で地域アーカイブを研究している水島久光さんを招いて、「戦争の記憶」を紡ぎ、記録する者の姿勢や伝える意味について語り合う公開トークが行われる。開催時間は19時から。参加費1,000円。主催は横浜コミュニティデザイン・ラボ(中区相生町3)。

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