横浜港大さん橋国際客船ターミナル(横浜市中区海岸通1)大さん橋ホールで8月21日、「平和学の父」と評されるヨハン・ガルトゥング博士の講演とワークショップが開催される。主催は国際平和映像祭。
ガルトゥング博士は、世界100以上の国や宗教間の紛争調停を行ってきた平和学の第一人者で、「積極的平和主義」や「トランセンド法」という考えを提起し、平和の理解に画期的な転換をもたらしたノルウェーの政治経済学者。
主催する国際平和映像祭(UFPFF)は、平和実現のために国連が定めた国際平和デー(通称:ピースデー)の9月21日に学生などの若者を対象とした平和をテーマにした映像祭「国際平和映像祭」を開催している。2011年に横浜で初開催され、今年はJICA横浜(中区新港2)で開催される。
同団体は、博士を日本に招くための資金をクラウドファンディングで調達した。253人から約223万円が集まった。今回は、博士の講演と、共感・非暴力・創造性をテーマにしたワークショップを行う。
来日にあたり、ガルトゥング博士は「日本は必ずしも良い軌道に乗っている状態とは言えないが、日本には大きく期待している。日本が、憲法第9条は譲らない、欠点もあるが守っていくと主張してくれることを夢見てやまない。軍隊は持たず、外国の攻撃に備えることもない。そして、核兵器も持たない。憲法第9条が当たり前の世の中にしよう」とメッセージを寄せている。
主催する国際平和映像祭代表の関根健次さんは「第二次世界大戦終結から70年の節目この歴史的に重要なタイミングに、平和学の第一人者で世界的に『平和学の父』 として知られる博士と共に、日本のこれからの平和主義のあるべき姿や、今後日本がどのように世界の平和に貢献していくべきかを考える機会としたい」と話す。
開催時間は19時~21時30分(18時30分開場)。参加費は一般4,000円、学生2,000円。
同団体は、8月19日にハリウッド大学院大学(東京都港区六本木6)で「ヨハン・ガルトゥング博士田原総一朗スペシャル対談~安保法制、憲法改正、積極的平和主義。日本はどう国際平和に貢献すべきか?」も開催する。