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横浜市開港記念会館で「新市庁舎の活用を考えるシンポジウム」

横浜市新市庁舎の建設予定地(写真中央部の空き地)

横浜市新市庁舎の建設予定地(写真中央部の空き地)

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 横浜市開港記念会館講堂(横浜市中区本町1)で8月28日、「新市庁舎の【活用】を考えるシンポジウム~横浜市新市庁舎は街を活性化できるか?~」が開催される。

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 横浜市の市庁舎は、現在の関内駅前から北仲通南地区に移転することが昨年秋に決定。2020年のオープンを目指し、設計と工事を一括して行う事業者の募集が6月から始まった。事業者は12月頃に決定し、年明けから設計がスタートする。

 今回のシンポジウムでは、新市庁舎整備における現在の考え方と今後の進め方について、横浜市の担当課から説明。2人のゲストスピーカーが公共空間や水辺空間のにぎわいづくりの先進的な事例を紹介後、「新市庁舎は街を活性化できるか?」というテーマでパネルディスカッションを行う。主催は、横浜新市庁舎の活用を考えるシンポジウム実行委員会(横浜商工会議所都市政策委員会、関内まちづくり振興会、馬車道商店街協同組合、野毛地区街づくり会、横濱まちづくり倶楽部、よこはま市民メセナ協会、水辺荘、横浜市)。

 新市庁舎は、みなとみらい線馬車道駅コンコースと直結する位置に「祝祭性・おもてなし」の場となる「屋根付き広場」を設け、大岡川に面した部分には「水辺の憩い空間」を整備し、建物の足元部分にはこれらとの関係性を考えながら、商業や市民利用施設などを配置する計画となっている。「行政機関としての市役所」や「議会」だけでなく、市民に親しまれ、訪れる人々が「横浜らしさ」を感じられる空間を整備することとしている。

 事例紹介は、著書に「にぎわいの場 富山グランドプラザ-稼働率100%の公共空間のつくり方」(学芸出版社)をもつNPO法人「GPネットワーク」の山下裕子さんと、大阪市中心部の水辺公共空間のリノベーション「北浜テラス」などに関わる一般社団法人「水都大阪パートナーズ」の泉英明さん。パネルディスカッションには二人に加え、馬車道商店街の本多初穂さん、NPO法人「横浜コミュニティデザイン・ラボ」の宮島真希子さん、モデレーターとして横浜市立大学の国吉直行さんが参加する。

 国吉さんは「新市庁舎には次代の庁舎の役割が期待される。これまでの庁舎と同じでなく、地域に新たな活力を生み出す場も担って欲しい。地域内をつなぐ役割、人と人、活動と活動をつなぎ、新たな活動を生み出す、港や川、横浜らしい環境との連携、特に庁舎低層部空間の役割の可能性について議論したい」と話している。

 開催時間は18時30分~21時。参加無料。申し込み不要。

 横浜市新市庁舎の敷地である北仲通地区は、横浜らしい水辺に面した場所であり、みなとみらい21地区と関内地区、野毛地区などの結節点でもある。新市庁舎の建設は、2017年夏頃に着工し、2020年1月末に完成。同年6月末から供用を開始する予定。設計・建設費は749億円。

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