建設会社「キクシマ」(横浜市港南区港南台4)が、創業50周年の記念企画として広場・道路・公園など公共的な空間に設置する「ストリートファニチャー」(街路備品)のデザインを募集する「ストリートファニチャーデザインコンペティション」を開催している。
同コンペティションでは、街中で一息つけるベンチや観光案内用のボードや街頭など、市民や観光客に役立つツールのほか、都市のさまざまな問題(犬のふんの処理、自転車の駐輪防止、景観に配慮した掲示板など)を解決し、くらしを快適にするストリートファニチャーのアイデアを募集している。入賞したデザイン作品は実際にキクシマが製作し、中区・西区など横浜都心部に設置・展示を予定している。
審査員には、建築家の飯田善彦さん、横浜赤レンガ倉庫屋外スケートリンク「こおりのせかい」を手がけたアーティストの谷山恭子さん、横濱まちづくり倶楽部副会長で近沢レース店代表取締役の近澤弘明さん、家具デザイナーの藤村泰司さん、写真家の森日出夫さん、横浜市都市デザイン室長の綱河功さんらを迎える。
キクシマの菊嶋秀生代表は「弊社は若手育成のため、関内にある自社ビル内ギャラリーの運営やイベント企画などを行ってきた。50周年に際して『魅力あるまちづくりの担い手』であるという企業の姿勢やアイデンティティを体現しつつ、同じ志を持つ顧客・関係者とこの先の50年につなげる企画をとデザインコンペを企画した」と話す。
事務局の津田野恵さんは「この先50年の未来を担う、学生さんたちにもコンテストに参加してもらい、まちづくりへの興味をもってほしい」と応募を呼びかけている。
応募は特設サイトから、個人・グループを問わず可能。エントリー締め切りは9月15日、作品提出の締め切りは9月30日。公開審査・表彰式は11月2日。入賞作品3点はキクシマが製作し横浜都心部に展示する予定。佳作7点には、記念品・賞状・賞金が贈られる。