石川町のアートスペース「gallery fu」(横浜市中区石川町1)で9月11日から、アーティスト・椎橋良太さんの初となる本格的な個展「まっすぐな迷路」が開催されている。
鳥の剥製を使った作品《ambiguous : bird》と椎橋良太さん
今年2月に同ギャラリーで開催されたグループ展「世界のネコレクション展」における人気投票で1位に選ばれた賞として開催される同展。「生きること、死ぬこと、生まれること」をテーマに、鳥の剥製やマネキンと布を使った新作の立体作品5点を展示・販売する。
椎橋さんは、1979年横浜生まれ、2004年文星芸術大学美術学部彫刻専攻卒業。BankART Studio NYK(中区海岸通)やハンマーヘッドスタジオ 新・港区(中区新港)など市内の滞在制作プログラムに参加し、「神奈川県美術展」、「第1回青森芸術祭」、「ワンダーシード2015」(東京)など多数のイベントで展示を行ってきた。現在は黄金町のレジデンスアーティストとして制作活動を行っている。
生命の象徴とした木彫の「おっぱいシリーズ」や、石膏やFRPを使用した彫刻作品、コラージュなど、さまざまな形で「生きること、死ぬこと、生まれること」を考えてきた椎橋さん。「生きることはすごくあやふやだが、死ぬことは揺るぎないもの。死ぬことから考えていけば、生きることが考えやすいのではと思った。いろいろな感じ方や空想をして、楽しんでもらえれば」と話している。
また、9月15日には、ドイツ在住のコンテンポラリーダンサー・田中千晶さんによるダンスパフォーマンスを開催。定員12人。料金は1,000円(1ドリンクチケット付き)。
展示は9月20日まで。開催時間は12時~20時(日曜は18時まで)。入場無料。